『ONE PIECE(ワンピース)』に登場する海賊「マーシャル・D・ティーチ」は、「実はケルベロスの能力者では?」という考察が有力視されていました。しかし、最新展開で、その説に不穏な雰囲気がただよっています。
黒ひげ含む四皇が描かれた『ONE PIECE ワンピース 20THシーズン ワノ国編 piece.16』DVD(エイベックス・ピクチャーズ) (C)尾田栄一郎/集英社・フジテレビ・東映アニメーション
【画像】じゃあ何者なんだ… こちらが「黒ひげ=ケルベロス説」を崩した人物にそっくりなヤツです
黒ひげの一説が崩れる?
マンガ『ONE PIECE(ONE PIECE)』(作:尾田栄一郎)に登場する「黒ひげ」こと「マーシャル・D・ティーチ」は、数多くの秘密が隠されていそうです。そのなかでも、特にささやかれているのが黒ひげとケルベロスの関係性についてのウワサされていました。
※この記事には単行本『ONE PIECE』111巻以降の内容を含みます。ネタバレにご注意ください。
まず「黒ひげ海賊団」の船長である黒ひげは、「ヤミヤミの実」の能力者です。それにもかかわらず、本来はひとつしか食べられないとされる悪魔の実の能力をもうひとつ、手に入れました。
黒ひげの身体は、当時「白ひげ海賊団」の1番隊隊長だった「マルコ」いわく「(黒ひげは)体の構造が…『異形』なんだよい」とのことです。それによって「ケルベロスのような異形な肉体の持ち主なのではないか?」と考察されるようになりました。
具体的な理由としては「生まれてから一度も眠ったことがない」「黒ひげが付けたシャンクスの獣が引っかいたような傷」「『ロロノア・ゾロ』の意味深な発言」の3つです。
そもそもケルベロスは、ギリシャ神話に登場する3つの頭を持つ犬の怪物とされています。「悪魔の実の能力は心臓や精神に宿る」という仮説から、ケルベロス体質である黒ひげなら3つの心臓と人格があり、3つまで食べられたのかもしれません。
これによって、人格が入れ替わるからはたからみると眠っていないように見え、獣の爪らしき引っかき傷も説明できます。またゾロの「『あいつ』じゃねェ 『あいつら』だ」という発言は黒ひげの人格が複数あることを察していた発言と考えるファンもいるようです。
しかし最新展開で「黒ひげ=ケルベロス説」に不穏な空気がただよい始めました。1138話でシャンクスの双子の弟であり神の騎士団のひとりでもある「シャムロック」の剣がケルベロスだったのです。
「エニエス・ロビー編」で登場した海兵「スパンダム」の剣が、「ゾウゾウの実」を食べてゾウに変身する剣になっていました。『ONE PIECE』世界では、物に悪魔の実を食べさせる新技術が存在するのです。
そして悪魔の実はこの世に1種類ずつしか存在しないとされています。そのため、シャムロックの剣が「イヌイヌの実 モデル:ケルベロス」を食べていた場合、「黒ひげ=ケルベロス説」は崩れてしまうのです。
ただ、シャムロックの剣には「ケルベロス」と書かれただけで、「悪魔の実」と表記はありません。そして、黒ひげが悪魔の実をふたつ食べ、海賊旗の頭が3つあるのは、まぎれもない事実です。
「黒ひげ=ケルベロス説」が崩れかけている今、古代種族と関連する「異形」なのではないか、という考察が有力視されています。いったい正解は何なのか、引き続き黒ひげの動向が見逃せません。