
ガジェット通信で月1コラムを執筆中の、映画好きのゆうさんがお気に入りの映画を讃える『yuuデミー賞』。2024年に観た映画の中で個人的に良かったものをご紹介します。配信やDVD・Blu-ray化されている作品も多いので、ゆうさんのコメントを参考に鑑賞してみてはいかがでしょうか?
◆『第6回 輝け!yuuデミー賞2023』受賞結果
最yuu秀賞:『哀れなるものたち』
2位:『ルック・バック』
3位:『ナミビアの砂漠』
4位:『Cloud クラウド』
5位:『マッドマックス フュリオサ』特別yuu賞:『化け猫あんずちゃん』
ぜひ観てほしいで賞:『オッペンハイマー』『関心領域』
『青春18×2 君へと続く道』関連するのでちょこっとご紹介したいで賞:『NN4444』『スミコ22』

『哀れなるものたち』
一昨年の本アカデミー賞で話題で注目してたのとポスターでも伝わってくる「アート感」に惹かれて
昨年頭、公開してわりとすぐ観に行きました。
映画館は満席。
わたしは前情報はあまり入れていかなかったので、フランス映画のようなオシャレな作品かと思っていたら、とても生々しい作品で…みんな様々なリアクションがあることを、観ているわたし自身も感じられました。
(友人と話してあとで感じたこともありました。)
非リアリティの世界観ではあるけども、どこか感情移入できるところはあって、当時のわたしは、ある場面ですっと涙がこぼれました。その場面を観るまで自分の感情に気づかなかったかのような涙。みなさんはそんなことはありませんか?(昔、「ウォールフラワー」を観た時にも同じことがあった)心揺さぶられた作品でした。今観るとそこでは泣かないかもしれないし、違う感じ方をするかもしれない。映画のおもしろいところですね。
当時、役者活動約半年目のわたしが、すごい!羨ましい!とまで思ったエマ・ストーンの演技と主人公ベラが自分の欲望から大切に思うものを取捨選択し、成長していく様にとても勇気をもらえるこの作品を最yuu秀賞に。
衣装や美術、登場人物たちのユニークさも見どころ!
Disney+でも観れるのでみなさんぜひ!
ファミリームービーではないので!笑
ひとり、、、または気を遣わない方と観てね!
(C)2023 20th Century Studios. All Rights Reserved.
『ルックバック』

大人気マンガ「チェンソーマン」の作者、藤本タツキ先生による長編読み切り作品。
グループ時代、コロナ禍のときかな?プロデューサーさんが藤本先生のファンで、チェンソーマンは読んどけってことで、関連作品「ルックバック」も前のめりに読んでいた。
待望の映画化。当時の記憶も蘇る…。
やはりカラー、アニメになるとすんなり入ってくる。
声優さんも素敵なところが魅力。
58分の作品なのに素敵なものがたくさん詰まってる。
映画館でボロボロ泣いてしまった。
鼻を啜っていた人が多かった。
ふたりがキラキラしていることが、夢を追い続ける、好きなことを追求するパワーになる。
【前を向こう】というメッセージが込められている作品、
元気がない時におすすめの映画。
現在amazon primeで配信中。
(C)藤本タツキ/集英社 (C)2024「ルックバック」製作委員会

『ナミビアの砂漠』
先日の第48回日本アカデミー賞にて
最優秀賞主演女優賞を獲得された
河合優実さん主演の作品。
主人公カナの今を生きる様、カナに巻き込まれていく周りの人たち、最後まで目が離せない。
この作品は私が絶対好き系だろうと、
公開前から絶対劇場で観る映画と目をつけていて
移転営業中の渋谷駅前のBunkamura ル・シネマで
ひとり映画をした。
雰囲気も相まって最高の映画体験だった。
仕事も変わってなかなか映画を観れてなかったので
ひさしぶりの劇場ひとり映画にはぴったりすぎる作品だった。(脳汁がドバドバ出る感じだった。)
この映画に共感できる女性は多いかな?
わたしはカナがユニーク?(河合優実さんがインタビューでそう表現されていた)とは思えなかった。
女の子みんなこんなところがあるんじゃない?
少なくともわたしはそう思った。
傷ついても傷ついても
自分の本心に向き合おうとするカナに勇気をもらった。
わたしにとっては現状何か答えがでる作品ではないが
ずっと愛せる作品になったのは間違いない。
amazon primeで観れますよー。
(C)2024「ナミビアの砂漠」製作委員会

『Cloud クラウド』
黒沢清監督作品
正直わたしが普段あまり選ばないジャンルなのですが、
キャスト勢に惹かれて気になって劇場まで。
監督の他作品は、ちらっとしかみたことがないけれども
不気味な色味が淡々と続く感じ
そのままもっと怖くなると予想していたら
くすっと笑える場面があったり。
期待をいい意味で裏切られた作品でした。
クライマックスシーンが好きでした。
私個人的には日本のティムバートンみたいだと思った。
最後に関しては、、、伝われ!
こちらもamazon primeで観れます!
(C)2024 「Cloud」 製作委員会

『マッドマックス フュリオサ』
前作、怒りのデスロードは迫力、疾走感ともにすごく面白いんだけど、私個人的にはそこまで入り込めなかった感があった。
やはり女性主人公になると入り込みやすくなるのだろうか。アニャちゃんは大好きなので公開前からすごく楽しみにしていた作品。フュリオサの過去、背景やストーリーがあるから前作も楽しめて、また続きもあるのかな。
『マッドマックス』ならではの世界観、おしゃれさも魅せてくれつつ、女性の力強さが描かれていた作品
美しいアニャちゃんは美しいフュリオサにぴったりしでした。
Netflixで観ることができます。
(C)2024 Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved.

『化け猫あんずちゃん』
ファンの方に勧められるまで知らなかった作品
つい先日U-NEXTで観た。
37歳の中身おっさんの化け猫
これがどこか癖になってしまう…
作品を観終えるとあんずちゃんが大好きになっていた。
個人的に”地獄”の描写はとても面白かったし
“猫”の特性をうまく描いているな〜面白いな〜と思った
中身おっさんなのに愛らしすぎる…
いつか猫ちゃんと暮らしたいな。
1時間半でとても観やすい作品なので
みなさんもU-NEXTで。
(C)いましろたかし・講談社/化け猫あんずちゃん製作委員会

『オッペンハイマー』
(C)Universal Pictures. All Rights Reserved.

『関心領域』
(C)Two Wolves Films Limited, Extreme Emotions BIS Limited, Soft Money LLC and Channel Four Television Corporation 2023. All Rights Reserved.
この2作は映画館で観ることができてとても良かったと思う。とても恐い映像体験だった。
大人になって今だからこそ感じられること、
知っておかなきゃいけないこと。
「恐い」が「怖い」に変わらないように。
みんなにも観てほしい。Amazon primeで配信中

『青春18×2 君へと続く道』
藤井監督の作品はだいすきです。
台湾が舞台の作品なのですが、本当に美しいです。
台湾に行きたくなります。
Netflixで観れます。
(C)2024「青春18×2」film partners

『NN4444』
国内外の映画祭や広告賞で評価されている4人の新鋭監督による、不条理な恐怖の物語を集めたホラーショートフィルム集。
当時TAN PEN TON スタッフとして宣伝していたので、
紹介したい…がまたどこかで観れるのかな。
昨年度は今までに比べたくさんホラーを観たような気がする。
“怖さ”って人によって様々。
ただこわいだけではなく、そこから読み取れるものなど
これまたホラーが好きになった短編集でした。

『スミコ22』
「まだ君を知らない」で注目を集めた映像制作ユニット「しどろもどリ」の福岡佐和子が監督・脚本を手がけ、自身の経験を基に20代の等身大の葛藤をユーモラスにつづったドラマ。
実はこちらのワークショップオーディションに参加させていただいたので、ご紹介したい作品のひとつ。
試写で観させていただいたときは
自分も口にした台詞のシーンなどが観れてなんだか不思議な気持ちに。
(オーディションは落ちてしまったのだが、とても貴重な機会と大好きな現場でした。監督もとても素敵な方。)
観るとリラックスできる作品です。のほほんとなれます。
ちょうど下北の映画館K2で期間限定で上映されるみたいなので、ぜひに!
(C)スミコ22

-あとがき-
ここまでいろいろと紹介させていただきましたが、
共通点としては「女性の力強さ」だったのかな。
(ちょっと無理やり)
24年度は仕事やプライベート
環境の変化がかなり目まぐるしい1年だったので
あれ?去年の映画なんだっけ?って思うことが多かったです。
とは言え、今までに比べ観た本数が圧倒的に少なかったので(言い訳にしたくないのですが)
観たかったけど、観れなかった作品を追いかける、
そして今年25年度、サブスク同時解禁が増えてる昨今ですが、【映画館に足を運ぶ】をしたいです。
様々なシーンの野外映画にも行きたい!
聖地巡礼などもしたい!イベントに行きたい!
自分のしたい!ときめき、を叶えるためにも
わたしもいち女性として力強く
25年度も頑張っていきたいな。
来年も紹介できますように。
◆『第3回 輝け!yuuデミー賞2020』の記事はこちらから
https://getnews.jp/archives/3231891 [リンク]
◆『第4回 輝け!yuuデミー賞2021』の記事はこちらから
https://getnews.jp/archives/3236157 [リンク]
◆『第5回 輝け!yuuデミー賞2023』の記事はこちらから
https://getnews.jp/archives/3529935 [リンク]
(執筆者: ゆう)