
MotoGP第3戦アメリカズGPの初日、ドゥカティのフランチェスコ・バニャイヤはタイム的に好調とは言えなかったが、リスクを考慮した結果であり、フィーリング自体は良いようだ。
アメリカズGP初日は雨で始まり、午後のプラクティスでは終盤に向けて走行ラインが乾いていく難しいコンディションとなった。そうした中、バニャイヤはプラクティスで10番手タイムを記録した。
プラクティスのトップ10が予選でQ2へ直接進出できるため、バニャイヤはギリギリで滑り込んだ形だ。一方でチームメイトのマルク・マルケスは、バニャイヤに1.5秒差をつけるぶっちぎりのタイムでプラクティス最速……ここまでマルケスの後塵を拝しているバニャイヤだけに、心配な状況だ。
しかし、バニャイヤはこの状況を懸念していない。プラクティスでの走りは、マージンを残したものであり、マシンのフィーリングも改善しているという。
「コンディションはベストというわけではなかった。僕はフロントにソフトタイヤをまた選んだんだけど、あまり活かせなかった。とはいえ、トップ10には入っているし、全体としては問題ない」
バニャイヤはそう語った。
「苦戦しているソフトタイヤだったことを考慮すると、ハードなブレーキングができていたよ。ターン1でのみほんの少し苦しんでいたけど、他の場所ではとても上手くいった」
「前半2セクターではフロントソフトを上手く活用しなくちゃいけないんだけど、それができなかった。そこは残念だけど、目標はトップ10に入ることだったし、フィーリングは良いよ」
「マージンをかなりとっていたし、あまりリスクは負いたくなかったんだ。ソフトタイヤをコーナー進入で上手く活用できなかったけど、マルクみたいに上手く使えている人のデータはもう見てきている。かなり接近はできていると思うけど、全体的にリスクはとらなかった。重要なのはトップ10に留まることだったんだ」
バニャイヤは、チームメイトが得意のコースで絶好調な走りを見せていることについても、全く慌てていない様子だった。
「調子は良いし、快適に感じられている。自分がどれくらいプッシュしたかは把握しているし、他のライダーがどれだけプッシュしていたのかも分かっているから、とても落ち着いているんだ」
「作業は正しい方向に進んでいると思う。ここまでの2戦よりも、間違いなく良くなっている。自分のポテンシャルも、どこまでやれるかも分かっている」
「他のライダーも僕の結果がベストではなかったのは分かっているだろう。だから、自分にプレッシャーを掛ける必要はないんだ」