
私(佐藤)は普段、メガネっ子である。「子」というには歳をとり過ぎているが、そんなことはどうでもいい。とにかくメガネで生活している。週3回のポールダンスの時にはコンタクトを使用しており、練習の3時間だけメガネを外している。
そんな生活をかれこれ7~8年続けてきたのだが、最近になって驚くべき事実を眼科医から聞かされた。乱視用のコンタクトレンズには上下があるというのだ! その判別方法を覚えたのだが、私にとって過酷なものだった……。
・コンタクト遍歴
私のささやかなコンタクト遍歴をお伝えしておこう。メガネを着けるようになったのは高校1年の頃。3年になる頃には近視がさらに進行して、ハードのコンタクトレンズを作った。管理がずさんだったものだから、すぐにダメにしちゃって、すぐにメガネオンリー生活に逆戻り。
20代後半になった頃、不意にソフトのコンタクトをするようになったが、どうにも目に合わず、結局ハードもソフトも自分には向かないと判断し、「人生にコンタクトは不要だ」との決断を下して、それから40代までメガネ一筋で生活を続けてきた。
そのまま生涯を終えるとばかり思っていたところで、ポールダンスと出会い、40代にしてバリバリ運動する日常を迎える。想定外のことだったので、急遽「コンタクト不要論」を撤回して、現在の週3回コンタクトレンズ生活を続けているというわけ。
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・早く言ってよ
私の購入サイクルは約半年周期だ。コンタクト3カ月分をまとめ買いして、週に3回着けている。1カ月分30枚が3カ月で90枚(左右で180枚)、それを週3回だから1カ月12枚(24枚)消費するので、約半年(7カ月半)に1回、補充することになる。
その度に眼科に行って健診を受けて、処方箋をもらっているのである。
3月某日、そろそろ持ち合わせのレンズがなくなりそうだったから、行きつけの眼科に行って、いつも通り健診を受けた。
健診は眼圧を測ったり視力を測ったり、いつも同じルーチンを受診している。裸眼ではなく、私の視力にあったレンズを眼科で提供してもらっているわけだが、衝撃的事実を知った。
最近はどういうわけか、右目にレンズを入れるのに苦戦してしまう。その様子を見ていた先生はこう言った。
先生「上下あってます?」
というのだ。上下だと!? 裏表ならわかるが、コンタクトの上下とは初めて聞く話。
佐藤「上下? あるんですか? コンタクトに」
先生「ええ、乱視用にはあるんです。メーカーによってガイドが違いますけど、こんな感じで」
といって、1枚の紙を見せてくれた。そこには、メーカーごとのガイドの違いが記してあったのだ。
私は心の中で叫んだ。
『それさ~、早く言ってよ~~!』