まるでファン・ダイク。多摩川クラシコで「さすがは現役日本代表」と唸らせた20歳DFの“完璧なディフェンス”

 さすがは現役日本代表。空中戦の強さと読みの素晴らしさは、オランダ代表のフィルジル・ファン・ダイクのようだった。

 2025年3月29日、味の素スタジアムで開催された多摩川クラシコで異彩を放ったのが、川崎フロンターレのDF高井幸大(20歳)だ。FC東京を3-0と完封できた要因のひとつが、このCBの鉄壁の守備だった。

 30分のカウンターを食らった場面、高井はまずセンターライン付近で真ん中のパスコースを切る。そしてFC東京の安斎颯馬がドリブルで川崎の右サイドから攻め込んでくると、高井は中央のスペースに走り込んできた橋本拳人を背中で消すようなポジショニングで自陣ゴール前に戻った。最後は安斎のクロスをスライディングで阻止と“完璧なディフェンス”を披露して唸らせた。

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 また57分には川崎の最終ラインの裏に抜け出した俵積田晃太のパスをエリア内で阻止。やや不利な形から追いかけながらも、俵積田をフリーにさせずスライディングタックルでカットしている。秀逸だったのは、俵積田へのパスを予測し、それに対応できる予備動作をしている点だ。

 攻撃面でも27分にダイビングヘッドでGKを強襲し、32分にはマルシーニョへの正確無比なロングパスで局面を打開するなど存在感を示す。この日のマン・オブ・ザ・マッチを選ぶなら、高井を推したい。

取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)

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