
3・22後楽園大会でGHCジュニアタッグ王座戴冠を成し遂げた宮脇純太。AMAKUSAとの“あまみや”で、盤石政権を敷いていた“金髪夫婦”HAYATA&YO-HEY組を破って新たな扉をこじ開けた。
昨年からはちびっ子ファンと積極的に触れ合い、満面の笑顔で底抜けの明るさも貫いてきた。子どもたちのヒーローになりたい。レスラーとしてのポリシーが固まったところで、待望の結果もつかんだ。ノアジュニア新時代の“キーマン”となりそうなピカピカの新王者が、その胸に抱く大志とは――。
【宮脇純太インタビュー】
――念願のGHCタイトル初戴冠を成し遂げた
▼宮脇「デビューする前からずっとGHCのタイトルを獲りたいと思ってやってきたので、感激の一言。それも本当に“山あり谷あり”だったAMAKUSAさんとのタッグで獲れたのが最高にうれしいですね。これまでのプロレス人生でダントツにうれしい出来事でした」
――とはいえ獲っただけで満足は…
▼宮脇「してないですよ、当然。むしろ“これから”です。これからは狙われる立場になりますし、AMAKUSAさんと本当にたくさん防衛していきたいんですよ。よく『次はシングルですね!』みたいな声もいただくんですけど、とにかく今はAMAKUSAさんとのタッグでどんどん防衛していきたい!って気持ちが強い。“あまみや”というチームを、もっともっと大きくしていきたい。防衛戦を通じてもっと他のチームとやり合って、ノアジュニアのタッグ戦線のステージも、もっともっと上げていきたいですね」
――改めてどんな防衛ロードを思い描いている?
▼宮脇「これまでも順風満帆じゃなかったんで、もっと山あり谷ありになる覚悟はできてますよ。これまで怪我もありましたし、試合中のアクシデントもありましたし、いろんなことを乗り越えてきましたから。それを乗り越えるには僕だけの力だけでもダメでしょうし、AMAKUSAさんの力だけでもそうだと思う。二人で補い合って、二人の力で乗り越えていきたいと思います」
――マーク・トゥリュー&キーロン・レイシー組との防衛戦もいつか実現させる?
▼宮脇「もちろん! 日本でも、イギリスでも。いつか必ず…!」
――改めて自身のニックネーム『サンシャインヒーロー』にはどんな思いが込められている?
▼宮脇「まず僕には『子どものファンを増やしたい!』っていう強い思いがあって。本当に子どものことは大好きだし、子どもたちと触れ合うことが大好きなんですよね。だから子どもたちのヒーローになりたいと思って。同時にノアジュニアの太陽になりたい…っていう思いもあって、あわせて“サンシャインヒーロー”っていうキーワードにたどり着きました」
――自ら光を放ってノアジュニアを輝かせ、その光で子どもたちも引き付けたいと
▼宮脇「はい。もともとコスチュームに太陽を入れていたこともありましたし、メキシコ遠征中にソルとルナの遺跡…太陽と月の遺跡を見て『太陽があるからこそ、月が輝くんだな』って分かった。ルチャの世界でも、リンピオ(正義)がいるからこそルード(悪)にも光が当たる。そして子どもたちを惹きつけるのは、いつだって“シンプルなもの”だと思うんですよね。僕自身、まだまだ“子ども”なところがある分、子どもたちと同じ目線でプロレスを見られると思うんです。時代がどれだけ移り変わっても、少年漫画のヒーローたちが伝えてることって『あきらめない心』とか『希望』とか『勇気』だと思うんです。それをノアジュニアのプロレスを通じて伝えていける存在になりたいと思っています」
――後輩にあたるOZAWA選手の出現で、NOAHのヘビー級は新時代、新風景が加速している
▼宮脇「もちろんヘビー級には内容でも発信力でも負けたくない。去年の終わりからノアジュニアの新世代に勢いが生まれ始めて、今年に入ってからはOZAWAによってヘビーの新世代の熱もガツンと上がって。ジュニアも負けてない!ってところをみせたいし、その切磋琢磨で新しいNOAHをどんどん上げていく原動力になりたいですね」
――当然そのノアジュニア新世代の中心に?
▼宮脇「はい! ノアジュニアのエースになる覚悟はもうできてるんで。僕がノアジュニアのエースになります!」
――憧れだった原田大輔さんは“ノアジュニア黄金期”の再来を目指し続けていました
▼宮脇「その思いを僕が引き継いでいきたい。今から3年前…2022年4月には、原田さんが先頭に立ってジュニアだけの両国国技館大会にチャレンジしましたけど、満員にはできなかった。それを今の僕らの世代…いや、僕が成し遂げたい」
――そこはサンシャインだけに…
▼宮脇「…(笑) はい“空前絶後”のノアジュニアを創り出します!」