
現地時間3月29日(日本時間30日、日付は以下同)、テネシー州メンフィスのフェデックス・フォーラムでロサンゼルス・レイカーズとメンフィス・グリズリーズが激突。ともに44勝29敗(勝率60.3%)でウエスタン・カンファレンス4位タイに並ぶ両チームの一戦は、アウェーのレイカーズが134-127で勝利を収めた。
両軍の先発は、レイカーズがルカ・ドンチッチ、オースティン・リーブス、八村塁、レブロン・ジェームズ、ジャクソン・ヘイズの5人。一方、28日にテイラー・ジェンキンスHC(ヘッドコーチ)が電撃解任され揺れるグリズリーズは、デズモンド・ベイン、ジェイレン・ウェルズ、ジャレン・ジャクソンJr.、ザック・イディーに加え、7試合ぶりに復帰のエース、ジャ・モラントがスターティングラインナップに並んだ。
第1クォーターを39-28と好スタートを切ったレイカーズは、第2クォーター残り9分15分の時点でこの日最大となる20点のリードを奪取。とりわけ目立ったのがゲイブ・ヴィンセントで、ベンチから登場し立て続けに3ポイントを沈めるなど15得点をマークする。
対するグリズリーズはジャクソンJr.がファウルトラブルに陥り、前半はわずか7分53秒の出場とプレータイムが制限されてしまう。そのなかで第2クォーターはベイン、スコッティ・ピッペンJr.らを中心に20点ビハインドから少しずつ追い上げ、61-72と11点差でファーストハーフを終えた。
第3クォーター、リーグで最もオフェンスペースの速いグリズリーズが、その真価を発揮する。ジャクソンJr.とベインがリズムよく3ポイントを放って沈め、残り8分46秒には77-76と逆転に成功。その後はレイカーズがレブロン、ドンチッチ、リーブスを軸に再び主導権を奪い返し、102-99と3点リードで第4クォーターを迎えた。
勝負のラスト12分、互いに一歩も譲らない一進一退の攻防が展開。激しい点の取り合いとなったなか、リーブス、ドンチッチ、ドリアン・フィニー・スミスらの加点で少しずつレイカーズが抜け出す。ラストは最終盤に大逆転負けを食らったシカゴ・ブルズとの前戦を反省点に、しっかりと試合をクローズし手に汗握る熱戦を制した。
ブルズとの前試合は欠場した八村は、この日は無事ラインナップに復帰。第1クォーターは残り7分51秒、リーブスのパスを受け左コーナーから3ポイントを沈めると、第2クォーターは残り2分27秒、レブロンのドライブに合わせて左ベースラインをカッティングし、ボールを受けてレイアップを成功させる。
第3クォーターは残り5分56秒、ドンチッチのパスを受け左コーナーから3ポイントをヒット。第4クォーターは残り10分33秒にモラントへ豪快ブロックをお見舞いしたほか、残り9分58秒には右コーナーから一時逆転となる3ポイントを成功させ、残り1分57秒にもレブロンとの合わせからゴール下を決め切った。
最終的なスタッツは、28分28秒のプレータイムで13得点(フィールドゴール5/8、3ポイント3/5)、3リバウンド、1ブロックをマークした。
なお、直前にGリーグの試合に出場していたグリズリーズの河村勇輝は、チームには同行したもののベンチ登録外に。日本人対決の実現はならなかった。
アウェー4連戦を2勝2敗で終え、今季成績をウエスト4位の45勝29敗(勝率60.8%)としたレイカーズ。次戦は中1日空いて31日、本拠地クリプトドットコム・アリーナに戻ってヒューストン・ロケッツとの一戦が予定されている。
一方、今季成績を44勝30敗(勝率59.5%)としたグリズリーズの次戦は、同じく中1日空いて31日、昨季王者ボストン・セルティックスとのカードが組まれている。
構成●ダンクシュート編集部
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