【MotoGP】アプリリアの負傷者向け特別テスト案、やり口が卑怯? ドゥカティ幹部「全く好ましくないアプローチ」と批判

 MotoGPで負傷したライダーに事前テストを許可できないかという提案をアプリリアが行なっていたが、ドゥカティのジジ・ダッリーニャ(ゼネラルマネージャー)は理念には共感しつつもアプローチを批判している。

 アプリリアは最近、負傷したライダーの復帰前にMotoGPマシンでのテストを許可できないかという提案を行なった。そこには同チームのライダーで負傷欠場中であるホルヘ・マルティンの存在が念頭にあった。

 現在のルールではMotoGPライダーのテストは基本的に規制されている。これを変えるためには全メーカーの全会一致での賛成が必要となっていた。

 そして第3戦アメリカズGPの木曜日には、参戦メーカーで構成されるMSMA(モーターサイクルスポーツ製造者協会)の会合が開かれた。しかし、アプリリアの提案は全会一致には至らなかったことが分かった。

 2時間に及んだこの会合では、ドゥカティを代表するダッリーニャがアプリリアのマッシモ・リボラCEOに対してかなりの不満を表明していたようだが、最終的にドゥカティはヤマハと同じく、多数決に従うことにしたという。

 そしてKTMは支持していたものの、土壇場で当初賛成とされていたホンダが反対に回ったようだ。そのため、アプリリアの提案は今回の会合では実現に至らなかった。

 ドゥカティのダッリーニャは、アプリリアによる提案の理念には賛同しているものの、第2戦アルゼンチンGPで意図的にアプリリア陣営が情報リークを仕掛けるなどの動きを見せたことに憤慨している。

「ドゥカティは、(テストに)反対していなかった」と、ダッリーニャはSky Italiaに語った。

「マルティンはドゥカティにとって、共に世界選手権を制した大事なライダーだ。彼のために例外を設けることは、公平だと感じていた。しかしながら、ルールは一般的にはシーズン中に変更されるべきではない」

「我々はマッシモ・リボラのアプローチが全く好ましくなかったと言わざるを得ない。こちらの考えとしては、彼は真実ではない情報を広めていた。最も重要なことは、彼が機密情報を広めたことだ。MSMA内で議論されたことは、MSMA内部に留まるべきなんだ」

 ダッリーニャ以外からも、アプリリアの対応が全く適切なものではなかったと考えているという声が聞かれている。ある情報筋は「このようなルール変更はできない」とmotorsport.comに語った。

「世間はテストという主要な側面に目を惹かれていて、それ以上のことは考えていないかもしれない。しかし、そこには考慮すべき要素が他にもたくさんあるんだ」

「テストが必要なライダーがサテライトチームのライダーだったなら、誰がバイクを供給するのか? そういった全ての側面を明確にする必要があり、慎重に検討することなくレギュレーションに組み込むことはできないんだ」

 なおマルティンは早ければ第4戦カタールGPで復帰する可能性があるとされている。