「開けづらすぎる…あの袋」コツは〇〇からそっと!? “SNSで話題”行列ができる東京土産の袋問題をメーカーに直撃してみたの画像一覧

プレスバターサンドといえば、数多くの手土産が揃う東京駅でも行列ができるお店です。サクッと食感のクッキーの中にバタークリームとバターキャラメルを挟んだ贅沢なお菓子ですが、ネット上では時折「個包装が開けづらい」という声や、「プレスバターサンドの袋を開けるのが下手くそ選手権」という言葉まで登場するほど……。筆者も毎回上手に開けることができません。そこでメーカーに開け方のコツを聞いてみました。

端からでも真ん中からでも失敗……プレスバターサンドが開けづらすぎる!


プレスバターサンドは高級感のある箱の中に個包装で収められています。贅沢にバタークリームとバターキャラメルが入っていますから、一度に大量に食べるのではなく、ひとつずつゆっくりと味わいながら楽しみたいお菓子です。


「さて、いただこうかしら」なんて優雅に開封しようとしますが……。


だいたいこうなります。袋の端から破ろうとすると中盤あたりで途絶えてしまう。袋の片面を開けてプレスバターサンド本体を上品に取り出したいのに、あっちから開けては失敗、こっちから開けては失敗。


端から開けるのがうまくいかないのなら、真ん中からパーティー開け的な感じはどうだ?と試みるのですが、これも袋がびょーんと伸びてうまくいきません。


最大限うまくいってもこの程度。はさみを使って端をまっすぐ切れば一発なのでしょうが、手元にはさみがないことが多いんですよね。

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コツは「〇〇からそっと開ける」

これではせっかくのプレスバターサンドが優雅に楽しめない!そこでメーカー担当者に「どうしたら上手に開封できるのか?」思い切って聞いてみました。

「端から2、3ヤマ目から開封していただくと、キレイに開けられますのでぜひ試してみてください」(広報担当)


なるほど、コツは「端から2、3ヤマ目」ということで出来るだけ端のギザギザから開封してみることにしましょう。


するとまっすぐ袋が切れていきます!破りやすそうな場所からでは途中でプレスバターサンド本体が当たってしまうことで袋が途切れてしまっていましたが、当たらないほど端からそっと破るようにすればキレイに開封することができるんですね。


気持ちいいほど無駄なくまっすぐ袋を破ることができました!プレスバターサンド本体もすっと取り出すことができます。

上手に開ける方法を知ることができて嬉しいのですが、ここで疑問が。「なぜ開けづらいままにしているのか」ということです。たとえば袋のサイズをもう少し大きくするとか、開封しやすい形状のパッケージにするなどはできないのでしょうか。


「ピロー(袋)の材質を三層構造にしていることと、袋の中の空気の含み具合をあえて少なくしていることから、開けづらいと感じられる方がいらっしゃるかもしれません。プレスバターサンドのピローは、“品質面”と“デザイン面”を考慮した三層構造にしており、

  • 表面層には、保湿性を保つためにコシのある素材かつマットな質感で、PRESS BUTTER SANDのスタイリッシュなロゴがはっきり見える素材
  • 中心層には、商品劣化を抑えクッキーのサクサク食感を保つため、空気を通しにくい素材
  • 内側の層には、ピローの接着性が高い素材
  • をそれぞれ使用しています。また、袋の空気の含み具合もあえて少なくし遊びがない設計にしているのは袋の中で動きづらくすることで、クッキーを割れにくくすること、2枚のクッキーがずれることを防ぐためです。三層構造にすることでしっかりした材質かつ接着性も高いこと、空気の含み具合を少なくし両サイドの空間が少ないことが開けづらいと感じられる方がいらっしゃる理由かと思います」(広報担当)

    現在、開けやすいピローへ改善を試みているものの、いまだ納得のいく改善には至っていないとのこと。


    「お客様のお声と真摯に向き合うべく商品自体の改良が実現するまでの解決策として、“端から2、3ヤマ目から開封していただく”方法が綺麗に開けられると見出しました。日頃からバターサンドに触る機会の多い社員が見出した方法を皆様に知っていただくことで、よりプレスバターサンドを好きになっていただければ嬉しいです」(広報担当)

    プレスバターサンドをより美味しくサクサクで食べてもらうための開けづらい包装だったのですね。

    これからは開封時に焦ることなく優雅にプレスバターサンドを楽しむことができますね!プレスバターサンド以外にもこれまで「開けづらい」と感じていたお菓子はだいたいこの方法で上手に開けることができるのではないでしょうか。皆さんも試してみてくださいね。

    文・写真/松本果歩