“あんぱん”の元祖「銀座木村屋總本店」の7代目が明かすおいしさの秘密と底力…「あんこ」と「パン生地」のベストバランスとは?

今月31日(月)からスタートするNHKの連続テレビ小説「あんぱん」。世代を超えて愛されるアニメ「アンパンマン」の作者であるやなせたかしと、その妻である暢(のぶ)の夫婦をモデルとした物語が描かれる。そして今作において欠かせない “あんぱん”の元祖を生み出したことで知られるのが「銀座木村屋總本店」だ。その7代目社長・木村光伯さんに、そのおいしさの秘密、そして自身とあんぱんとの特別な思い出について語ってもらった。 

150年以上変わらず愛され続ける木村屋の“あんぱん”、そのおいしさの秘密

木村屋のあんぱんは明治7年(1874年)に誕生し、明治8年4月4日には東京向島の水戸藩下屋敷を行幸された明治天皇に初めて「酒種桜あんぱん」を献上している。 

それから元祖「あんぱん」として150年以上お店の看板商品として多くの人に愛され続けているが、そのおいしさの秘密は何なのか。7代目は言う。

「西洋から伝来してきたパンは元々、ビールの原料であるホップを発酵の種として使っていたんですが、ホップを使うと酸味が強く、日本人にとっては馴染みのない味わいだったんです。

そこで初代が目を付けたのが日本で手に入れやすく、日本人の味覚にも合う米と麹です。この“酒種あんぱん”は、うちのオリジナル商品で、今も変わらず伝統的な製法を守り続けています。

また、初代の頃からあんことパン生地の比率は1対1で作っております。これが、あんこの甘さとパンの食感や風味を際立たせるベストなバランスなんです。

先代からはよく『あんこを入れ過ぎたら、それはあんぱんではなく“あんこパン”だ』と言われていましたね」(木村光伯社長、以下同)

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7代目木村社長のお気に入りのパンは? 

木村屋は、八重桜の塩漬けを使用した定番のあんぱん「酒種桜」のほかに、季節限定のものや変わり種のものなど、幅広い商品ラインナップが特徴だ。 

香り豊かな青えんどう豆を餡に使用した「酒種うぐいす」、すっきりとした味わいの白いんげん豆を使用した餡の「酒種白」、そして夏季にはレモンゼリーをトッピングしたさわやかな甘みの「瀬戸内れもんあんぱん」などがある。 

そんな豊富な商品展開を誇る木村屋のあんぱんのなかで、木村社長が特にお気に入りだというパンがあるという。

「『酒種桜』に関しては、毎日品質確認のために試食をしていて、大好きな商品のうちのひとつですね。そしてもうひとつ、自分なりのおいしいあんぱんの食べ方があります。

うちの人気商品『酒種小倉』と『酒種チーズクリーム』を半分に割って、それぞれを合体させ、“小倉チーズクリームあんぱん”として食べるのが個人的にはおすすめです。こうしていろいろなアレンジを楽しめるのも、うちのあんぱんならではなんです」

また木村社長は、150年近く自社のあんぱんが愛されている理由として「各ご家庭で、“自分なりのあんぱんの楽しみ方”を見つけて、それを世代を超えて受け継いでくださっている消費者の方々が多い」ことだと語る。