株式会社朋栄は、スペインのLEDディスプレイパネル製造会社Alfalite社製の屋内用LEDディスプレイパネルの国内取り扱いを開始した。対象となる市場は、映像制作市場、コーポレート市場、レンタル市場だ。

Alfalite社は、自社のCOB(基板上実装型チップ)およびSMD (表面実装部品)生産ラインにてLEDモジュールを製造している。製造された同一ロットのLEDパネルは、修理用部材としても10年間提供され、長期間安心してLEDディスプレイを運用できるという。

Alfalite社LEDディスプレイパネルは、米国市場においては2023年から朋栄がディストリビューターとして販売をしてきたが、日本市場においても、フラッグシップモデルの新製品Neopixシリーズをはじめ、バーチャルプロダクションに対応する屋内用Modularpixシリーズ、レンタル用のLitepixシリーズ、壁面に直接取り付けが可能なUHD Finepixシリーズの4シリーズのLEDディスプレイパネルの販売を3月から開始した。

国内販売開始にあたり、販売から施工、メンテナンスまで一貫して対応できる体制を構築している。

フラッグシップモデルとなるNeopixシリーズ

Alfaliteの屋内用LEDディスプレイパネルNeopixシリーズは、バーチャルプロダクションやXR用途、エンターテインメント市場、レンタル会社向けに設計されている。1対1パネルに業界初となるフリップチップLEDと新コーティング技術のMATIX AlfaCOBを採用し、高コントラスト・広色域・高輝度を実現。DCI P3に対し99％、ITU-R BT.2020に対し87％の広色域、コントラスト比20,000:1、色温度3,200K~10,000Kに対応する。左右方向に±7.5度までのカーブ角度を設定でき、ダイヤル式のアジャスト機構により、-1.5°/0°/+1.5°/+3°/+6°のカーブ角度をワンタッチで設定できる。天井設置用のNeopix HBパネルには、5,000cd/m²の高輝度パネルを採用している。

バーチャルプロダクションにも対応するModularpixシリーズ

Alfaliteの屋内用LEDディスプレイパネルModularpixシリーズは、エンターテインメント市場および放送市場向けに設計され、バーチャルプロダクション用途にも対応している。Modularpix Proは、壁面設置はもちろん床面設置をすることが可能だ。天井設置用のModularpix Pro HBパネルは、高輝度5,000cd/m²のLEDパネルを採用し、バーチャルプロダクション環境におけるさまざまな環境光を再現できる。

Modularpix Pro 1.5/1.9/2.6は0度から+7.5度まで、Modularpix Pro 2.9/3.9およびModularpix Pro HBは±15°まで2.5°刻みでカーブ角度をつけことができ、パネルサイズも標準的な50cm角のほか、幅50cm・高さ25cmのものを設定しており、より自由度の高いパネル設置が可能だ。