「旅の醍醐味はうまいもの!」名物のユニーク飯から絶品スイーツ、注目のお酒まで!“知る人ぞ知る”島根県西部のご当地グルメを味わう美食旅を体験レポートの画像一覧

旅の醍醐味は、やっぱり“うまいもの”!  海・山・川の恵み豊かな島根西部には、全国的にはまだ知られていない絶品グルメが豊富に揃う。江戸時代から続く郷土料理、新鮮な地元食材をいかした料理、クラフトビール、日本酒。ここでしか味わえない美食を巡る旅へ、出発しよう!

【前編を読む】「まだ誰も知らない…島根西部を体験」絶景を望める“稲成神社”、エンタメの極み“石見神楽”…リアルなディープ・ジャパンを巡る旅【歴史と伝統編】

なんで埋めた!?「うずめ飯」


ご飯の下に具を隠す? そんな不思議な料理が、島根西部の津和野には昔から伝わっている。「うずめ飯」は、江戸時代に質素倹約を強いられたとき、贅沢を悟られないようにと考案されたユニークな郷土料理。


今回は津和野で長年愛されてきた老舗『遊亀』で「うずめ飯」を味わった。丼の中には白米、そしてその下には小さく刻まれたかまぼこ、しいたけ、人参、豆腐といった五目具材が隠れている。そこへ出汁をかけていただくのだが、ここで欠かせないのが“わさび”。

津和野は、清流・高津川の恵みを受けた極上のわさびが育つ土地。このわさびの香りとツーンとくる辛みが、「うずめ飯」の淡い味わいを一気に引き締める。津和野の料理人いわく「うずめ飯は、わさびを楽しむ料理」。なるほど、一口食べるとその言葉の意味が実感できる。

出汁が染みたご飯と具材が口の中でほろっとほどける、ちょっと贅沢なお茶漬けみたいな一品。ボリュームが軽めなので、ランチにはもちろん、旅の途中の軽食としてもちょうどいい。さらにセットの「刺身こんにゃく」も絶品。梅肉ソースでさっぱりいただき、つるんとした食感がクセになる。


そして、このお店の魅力は料理だけではない。店内には水路が流れていて、魚が泳いでいるというユニークな造り。店内には美しい古伊万里焼の陶器も多数飾られ、食事をしながらその美術品を鑑賞できる。まるで“時間が止まったような静かで贅沢なひとときを楽しめる。

SHOP DATA

『遊亀(ゆうき)』

島根県鹿足郡津和野町後田ロ271-4

TEL:0856-72-0162

https://yuuki-tsuwano.com/

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手焼き体験も楽しい!「源氏巻」


津和野の銘菓といえば、江戸時代から庶民に親しまれてきた「源氏巻(げんじまき)」。しっとりとしたカステラ生地でこしあんを巻いた和菓子で、素朴な甘さが特徴。お茶請けにもぴったりな飽きのこない味わい。


訪れたのは明治18年創業の老舗『竹風軒 本町店』。ここでは、「源氏巻」をはじめ、さまざまな和菓子を取り揃えていて、直営店ならではの限定商品もある。店内には津和野特産のお茶を飲みながら、ゆっくりくつろげる席も完備。旅の合間にホッとひと息つくのにも最適。


このお店のいちばんの魅力は、店舗のすぐ隣で体験できる「源氏巻の手焼き体験」。 職人さんの指導のもと、まずは専用容器からプレートに生地をさーっと薄く長方形に流す。その上に、手のひらで棒状にした餡を乗せて、くるっと巻いて形を整えたら完成。焼きたての香ばしい香りが広がり、手作りならではの温かさが感じられる。ちなみに、販売用のものはしっとりした仕上がりで、焼きたてとはまた違った美味しさ。


さらに、体験中に記念写真を撮ってくれるサービスもあり、焼きたての源氏巻と一緒に持ち帰れるのも嬉しいポイント。体験はわずか5分程度なので、せっかく訪れたなら、ぜひ挑戦してみてほしい。楽しい思い出になること間違いなし!

SHOP DATA

『竹風軒(ちくふうけん)本町店』

島根県鹿足郡津和野町後田ロ240

TEL:0856-72-1858

https://tikufu-ken.com/shop/