的場文男騎手が引退…免許返納式

 3月31日をもって騎手を引退する的場文男騎手(68歳・大井・東京都騎手会所属)の免許返納式が、NAR地方競馬全国協会本部でおこなわれた。

 式典の中では、サプライズゲストとして、的場騎手の騎手候補生時代に教官として指導された元NAR職員の早川平八氏が出席。また、ベストレースファン投票の結果が発表され、第1位は2007年ボンネビルレコードが勝利した第30回帝王賞だった。

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「さみしさはあります」


インタビューに応える的場騎手(提供:NAR)

 的場騎手はファンに向けて「長い間持っていたので、免許を返したことに少しさみしさはあります。競馬関係者の皆様に可愛がっていただき、来場してくださるお客様からの声援のおかげで、51年間騎乗し、7424勝を達成することができました。皆様には感謝の気持ちでいっぱいです。今後は大井競馬に恩返しをしていきたいです」と話した。

 また、ベストレースファン投票で第30回帝王賞が1位に選ばれたことについて「スタートして内に入れられたことが勝利に繋がりましたね。4コーナーまで武豊さんのシーキングザダイヤの後ろにつけられれば間違いないと思っていました。最後の直線も窮屈ではありましたが、進路が開いたら行こうと決めていました。このレースは、騎手人生で一番大きな怪我をした後に勝ったもので、その後もボンネはかしわ記念や日本テレビ盃でも勝ってくれて感謝しています。機会があれば北海道に行って、ボンネに会いに行きたいです」と当時を振り返った。