春になって気温が暖かくなると、虫や暴走族、変質者が出現しやすいと言われている。

そんな中、愛知県名古屋市に彗星の如く現れた男性の装いが「完全に変質者では?」と注目を集めているのをご存知だろうか。

■裸でネギを握りしめた男性、爆誕

ことの発端は3月27日、Xユーザー・3KATE2(さんかてつ)さんが投稿した1件のポストである。

長ネギを握りしめた写真を添え、「裸でネギを握りしめたまま大須の街を爆走する独身男性が誕生」と綴ったポストを投稿したのだ。

その5分後、3KATE2さんは新たに「弁解させてほしいんですが、裸なのはネギであって俺じゃないです」という補足を、引用リポストにて投下。

すると同ポストが馬鹿ウケし、投稿から1日と経たずに1万件以上ものリポストを叩き出してしまったのだ。

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■「の」と「で」が違うだけで…

今回は恐らく、「裸のネギ」でなく「裸でネギ」と表記してしまった点が、誤解を招くに至った最大の要因だろうか。何にせよ、裸の男性がネギを片手に街中を走り回っている光景は、想像しただけでも凄まじくシュールである。

そのため、Xユーザーからは「日本語って難しい…」「この書き方は、完全に本人が裸でしょ」「『の』と『で』が違うだけで、意味が丸っきり変わるな」といったツッコミが多数寄せられる事態に。

中には「皆そう言うから、詳しい話は署で聞くから。ほら、パトカー乗って」「…などと意味不明な供述をしており…」といった具合に、3KATE2さんに自首を促すユーザーの姿も見られた。

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■本人は「笑いの種になれて良かった」と笑顔

そこで今回は、「裸ネギ爆走ニキ」として一躍時の人となった3KATE2さんに、実際の様子について話を聞いてみることに。

ことの経緯について、3KATE2さんは「伏見にある職場の系列店に用事があって足を運んだ際、差し入れで頂いたネギを少し分けて頂いたのですが、ネギをしまえる物が無かったため、剥き出しで持って帰ることにしました」「小雨も降っていたため、事務所がある大須へ向けて急いで移動した次第です」と、振り返っている。

なお、当該のネギは3KATE2さん含む職場のスタッフで「美味しく頂いた」そうだ。

思わぬ形でバズってしまった経緯については、「最初のポストを投稿した際は特に意識しておらず、知人から『服は着た方が良いよ』というリプライを受けたことで『自分が裸であると読み取れる文である』と気づいたため、訂正のポストをしたところ、そのポストがバズりました」と、説明している。

なお、今回の致命的なミスについては「『笑った』『面白い』という反応があり、ひと笑いの種になれたなら良かったという気持ちです」と、笑顔を見せてくれた。

一方で悲しいことに、ポストの内容に対して非常に攻撃的な口調のリプライを送ったり、引用リポストを投稿するユーザーも少なくないようだ。

こうした「クスッとくる笑い」が大勢に拡散され、「大きな笑い」へと変身するのは、Twitter時代から続くXの魅力のひとつ。3KATE2さんのポストを見て、そのことを思い出した人は少なくないだろう。

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■執筆者プロフィール

秋山はじめ:1989年生まれ。『Sirabee』編集部取材担当サブデスク。

新卒入社した三菱電機グループのIT企業で営業職を経験の後、ブラックすぎる編集プロダクションに入社。生と死の狭間で唯一無二のライティングスキルを会得し、退職後は未払い残業代に利息を乗せて回収に成功。以降はSirabee編集部にて、その企画力・機動力を活かして邁進中。

X(旧・ツイッター)を中心にSNSでバズった投稿に関する深掘り取材記事を、年間400件以上担当。ドン・キホーテ、ハードオフに対する造詣が深く、地元・埼玉(浦和)や、蒲田などのローカルネタにも精通。

(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ