
レッドブルF1のエース、マックス・フェルスタッペンは今後数レースでマシン改善がなければ、移籍を模索するはずだと元F1ドライバーのラルフ・シューマッハーが語った。
現在F1を4連覇中のフェルスタッペンだが、2025年シーズンは最高のスタートとはなっていない。
昨年のコンストラクターズ王者であるマクラーレンが速さを見せ、開幕2で連勝。マクラーレンの78ポイントに対し、レッドブルは36ポイントに留まっている。
今季のレッドブルのマシンRB21は扱いが難しく、チームは開幕からわずか2戦でリアム・ローソンを降格。角田裕毅を第3戦日本GPから昇格させる電撃人事を行なうに至った。
フェルスタッペンはRB21について「マクラーレン、フェラーリ、メルセデスに次ぐ4番目に速いマシン」と認めており、パフォーマンスに満足していないのは明らかだ。
RB21の抱えている問題は、他の多くのマシンと同様に、タイヤのマネジメントとタイヤを機能させる方法にあるようだ。中国GPでフェルスタッペンはミディアムタイヤに苦戦していたが、ハードに履き替えると、急速にパフォーマンスは向上していた。しかし、5連覇を目指すフェルスタッペンにとって、これはシンプルに十分ではないだろう。
レッドブルが苦戦する状況に対しては、フェルスタッペンが2028年末の契約満了より早く他チームへ移籍するのではないかという声もある。
そしてシューマッハーもそう考えるひとり。今後数戦でマシン改善が見られなければ、フェルスタッペンは移籍を模索するはずだとの見解を示した。
「マックスはチームを去ると思う。特に、今後2~4レースで何も起こらなければ、決断が下されるだろう」
シューマッハーはそう語った。
マクラーレン・レーシングCEOのザク・ブラウンも、フェルスタッペンのレッドブル離脱を予言しているひとり。ブラウンCEOは、フェルスタッペンがメルセデスに移籍するだろうと語っていた。
「彼は今年末に(レッドブルを)去ると思う」
そうブラウンCEOは語った。
「おそらく(移籍先は)メルセデスだろう。エイドリアン・ニューウェイが加入したアストンマーティン入りという話もある。しかしエイドリアンは最高の人物だが、チーム全体のことが重要だ。文化を作り上げる必要があるし、それには時間がかかる」
「賭けるなら、メルセデスに移籍する方に賭けるよ。過去10年でメルセデスは、7回(ドライバーズ)、もしくは8回(コンストラクターズ)チャンピオンに輝いた。昨年は4勝している。彼らは安定しているんだ」
なおメルセデスは、2026年から導入される、より電動パワーが重要な新パワーユニット規則でもその地位を保持するだろうと見られている。レッドブルは同年から自社生産PUを使用する予定だが、2014年から始まった現在のハイブリッド規則で強さを見せてきたメルセデスと比較すると、レッドブルのプロジェクトは賭けになるかもしれない。
F1は今週末から、日本GP、バーレーンGPそしてサウジアラビアGPと3連戦が予定されている。レッドブルにとっては、シーズンの挽回を目指す上でも重要なレースになってくるだろう。
新たにフェルスタッペンのチームメイトとなる角田と共に表彰台を狙っていくことになるが、それが不可能だった場合、フェルスタッペンは識者の語るように新天地を探すことになるかもしれない。