
芸能界を引退した中居正広氏のトラブルで、フジテレビが設置した第三者委員会が調査報告書で「業務の延長線上における性暴力だった」と認定したことを受け、被害を受けたフジテレビの元アナウンサーの女性が1日、代理人を通じてコメントを発表した。
その中で、報告書を受けて「ほっとした」と安堵の一方で、複雑な心境についてもつづっている。
■報告書公表に「ほっとした」
女性は「昨年12月に本事案が週刊誌等で報道されてから、ネット上などで事実でないことを言われたりひどい誹謗中傷をされたりすることが続いていたので、昨日第三者委員会の調査報告書が公表されてその見解が示され、ほっとしたというのが正直な気持ちです」とつづる。
第三者委員会に対し、「非常に短い期間で、また、守秘義務のために当事者からの情報収集が制約される中で、本事案の経緯を含む事実関係の把握や原因分析を行おうと尽力された第三者委員会の皆さまには敬意を表します」とした。
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■初めて知った事実には…
報告書では、中居氏と、一連の問題に関わったとされる元編成幹部との生々しいやり取りなども明かされており、「本事案後の中居氏と編成部長であったB氏とのやりとりやフジテレビの当時の港社長らの対応など、この調査報告書で初めて知った事実も多く、改めてやり切れない気持ちにもなっています」と憤りも。
「私が受けた被害は一生消えることはなく失ったものが戻ってくることはありません」とも述べ、「このようなことがメディア・エンターテインメント業界だけでなく、社会全体から無くなることを心から望みます」と結んでいる。
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■「思いやりを」「惨すぎる」の声
女性の重いコメントに、Xでは「体だけではなく心にも傷を負ってる訳ですものね…」「『私が受けた被害は一生消えることはなく失ったものが戻ってくることはありません』これから少しでも取り戻して欲しい」「被害女性の心の傷がすこしでも軽くなりますように…。笑顔だからって、本当に笑っているとは限らない。思いやりを」「とても理性的なコメントで、少しでも理不尽な状況が回復される事を願います」と気遣いが寄せられた。
また、事案について「余りにも惨すぎる」「あまりにも異常」「ここまで酷かったとは」「グルだったフジテレビには絶望しかなかったろ」「会社組織のやり口を知って落胆したことでしょう」と改めてショックや憤りの声もみられる。
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■社会の変化に期待も
なかには、これまで女性に批判的だったことに「私もちょっと書いたやつ、良くなかったな。第三者委員会のやつ読んだら。とにかく、第三者委員会が出て来たら、結論出るまで動いたらあかんってことや。反省します。ごめんなさい」とかえりみる人も。
「日本社会が前に進むための過渡期と捉えるしかない。犠牲はあまりにも大きいけど」「私の世代がおじさんになって変わるといいけど」と今後の社会の変化を期待する人も見受けられた。
(文/Sirabee 編集部・しばたけろこ)