鈴鹿で夢を叶える“もうひとり”の日本人。平川亮、アルピーヌF1からのFP1出走に意気込み「準備は万全。チームのためにベスト尽くしたい」

 アルピーヌからF1日本GPの金曜フリー走行1回目に出走する平川亮が、チームの公式リリースでコメントを発表。セッションに向けた意気込みを語った。

 角田裕毅レッドブル入りのニュースが大きな話題となったここ1週間。角田にとっては悲願であったトップチームへの昇格を果たした形だが、鈴鹿で夢を叶える日本人ドライバーはもうひとりいる。それが平川だ。

 ここ10年以上F1との関わりがなかったトヨタのドライバーでありながらF1への情熱を燃やしてきた平川は、トヨタの後押しもありながら様々なF1チームで走行機会を得てきた。マクラーレンではリザーブドライバーとして旧車テスト業務を行ない、昨年末のアブダビGPではFP1に初出走。さらにはトヨタと提携するハースからポストシーズンテストにも参加した。

 そして今年アルピーヌのリザーブドライバーに就任した平川は、第3戦日本GPで自身2度目となるFP1出走を果たすことになる。日本のファンの前でF1マシンを駆るという経験は彼にとっても悲願。この日に向けてしっかり準備を進めてきたようだ。

 平川は次のように語る。

「今週の金曜日、フリー走行1回目でA525のステアリングを握るのが本当に楽しみで、ワクワクしています」

「18年前の2007年、日本GPに初めて行った時のことを思い出します。あれは富士(スピードウェイ)での開催だったのでサーキットは違いますが、日本でのF1という点では同じです。それから自分はキャリアをスタートさせ、今週はまさに夢が叶う瞬間になります。本当に楽しみです」

「準備は万全で、数日前にはエンストンでシミュレータ作業も行ないました。この瞬間をしっかり味わいたいと思います。天気が良いことを願っています」

「短いセッションになりますが、その時間を最大限に活かし、チームのためにベストを尽くすとともに、セットアップの方向性にも貢献したいです」

「最後に、この機会を与えてくれたチーム全員に心から感謝を伝えたいと思います」

 なお平川は日本GPのFP1で、ジャック・ドゥーハンのマシンを走らせる予定だ。