今年のテーマは“KABUKI”だ! 角田裕毅のF1日本GP仕様ヘルメット公開。市川團十郎監修、日本の伝統芸能&レース界のヒーローが一体に

 F1第3戦日本GPを目前に控えた4月1日、レッドブルから同レースに出走する角田裕毅のヘルメットデザインが公開された。

 普段は白を基調に紅葉をあしらったデザインのヘルメットで戦っている角田。昨年の日本GPではアーティストのVERDY氏のアレンジが加わったスペシャルデザインが採用されたが、レッドブル・レーシング昇格して初のレースとなる今年の日本GPに向けても、遊び心のあるヘルメットで臨むこととなった。

 テーマとなったのは“KABUKI(歌舞伎)”。今年の日本GPでは、十三代目 市川團十郎が公式アンバサダーに起用されており、決勝レース前には息子の新之助と共に歌舞伎舞踊を披露する予定が組まれるなど、F1と歌舞伎という前例のないコラボレーションに挑戦している。今回の角田のヘルメットデザインもその一環で、團十郎が歌舞伎風のデザインを監修したという。

 このヘルメットは、市川團十郎家に代々伝わる家の芸、歌舞伎十八番の内『暫(しばらく)』がモチーフとなった。正面側には、歌舞伎ならではの化粧である『隈取』、後頭部側には役者が背中に結ぶ『仁王襷』をイメージしたデザインがあしらわれている。また角田のカーナンバーである『22』の文字は、團十郎直筆のデザインだ。

 今回のコラボレーションについて、團十郎は次のようにコメントを寄せた。

「角田裕毅選手、オラクル・レッドブル・レーシングへの加入、誠におめでとうございます」

「この記念すべきF1日本グランプリ特別デザインヘルメットに携われましたこと、大変光栄に思います。市川團十郎家に代々伝わる『暫』という歌舞伎の演目より、超人的パワーを持つスーパーヒーローの隈取をあしらったデザインを監修させていただき、角田選手のカーナンバー『22』も気持ちを込めて書きました」

「世界中のモータースポーツファン、そしてF1を目指す多くのレーサーにとってのスーパーヒーローである角田裕毅選手に、このヘルメットを通じて少しでもパワーを送れたらと思っております。F1日本グランプリでのご活躍を心より願っております」

 また角田もこの発表に際し、「今年の鈴鹿は歌舞伎のスーパーヒーローの隈取をデザインしたヘルメットで走ります! みなさん応援よろしくお願いします!」とコメントしている。