コンプライアンスが厳しくなった現代において、地上波のドラマで原作に登場する過激な描写をどこまで再現できるのかは、ファンや原作者にとっても大きな関心事です。なかには、地上波放送にもかかわらず、視聴者が心配になるほど過激なシーンを描いた深夜ドラマもありました。



見上愛さんプロフィール写真

【画像】え…っ? キービジュではもうチョイ隠してもいいんじゃないですか こちらが見上愛さん主演の衝撃ドラマです(3枚)

原作者も実写化に驚きを隠せず?

 過激な性愛描写のあるマンガの実写化が決まると、過激なシーンをどこまで再現できるのかと注目されます。令和の時代になってどんどんコンプライアンスが厳しくなるなか、地上波放送ながら、かなり刺激的なシーンが描かれた深夜ドラマもありました。

『アカイリンゴ』

 2020年から2024年まで「コミックDAYS」(講談社)で連載されたマンガ『アカイリンゴ』(作:ムラタコウジ)は、2023年に深夜ドラマ化されました。

 性行為が法律で禁じられた近未来の日本を舞台に、厚生労働省の「性行為取締官」の父をもつ主人公「犬田光(演:小宮璃央)」が、性交が行われる会員制クラブであこがれの人気女優「宇宙美空(演:新條由芽)」と出会い、さまざまな事件に巻き込まれていくサスペンス作品です。

 作中では、ほぼ毎話に性行為の描写が盛り込まれており、セックスが法で禁じられている世界観ゆえに、ただのサービスシーンではなく誰かに見付かるかもしれないというハラハラ感も味わえます。初回からSMプレイや、裸で抱き合いながらシャワーを浴びるといった過激なシーンも登場し、地上波とは思えない描写やワードの数々に驚いた視聴者も多かったようです。

 原作者のムラタさんはもともと映像化を想定せずに描いていたため、本作のドラマ化が決定した際には理解するまでに時間がかかったという旨のコメントを寄せており、視聴者と同様に驚いた様子でした。

『liar』

 人気小説投稿サイト「エブリスタ」で累計1500万PVを超え、マンガ化もされたもぁらす先生の小説『liar』は、MBSの「ドラマイズム」枠にて2022年にドラマ化されました。

 新社会人の「成田美紗緒(演:見上愛)」は、同じ部署で働く優秀な商社マンの主人公「市川一哉(演:佐藤大樹)」を苦手に思っていましたが、ふとしたメールのやり取りをきっかけに恋心を抱くようになります。市川にも恋人がいましたが、次第に成田に惹かれていき、ふたりは肉体関係を持ってしまうのです。

 1話冒頭からベッドシーンが描かれ、その後も登場人物たちの過激なシーンが毎話登場します。また、主演の佐藤さんはクランクインの2か月前から食事制限や筋トレに励んでおり、鍛え上げられた肉体美にも注目が集まりました。

 本作は男性目線と女性目線が交互に描かれ、それぞれの思惑が絡み合う展開も見どころです。リアルで複雑な恋愛模様が、多くの視聴者から高評価を得ています。

『シガテラ』

『シガテラ』は『ヒメアノ~ル』や『ヒミズ』などで有名な古谷実先生のマンガで、2023年にドラマ化されました。

 いじめられっ子の高校生「荻野優介(演:醍醐虎汰朗)」が、バイクの免許を取るために通った教習所でひとつ年上の美女「南雲ゆみ(演:関水渚)」と出会い、交際を始めるも、さまざまな災難に巻き込まれていく物語が描かれます。

 作中では、視聴者も驚愕するほどのシーンが満載で、5話の優介がいじめっ子の彼女「アキコ(演:吉原怜那)」と関係を持つ場面や、6話で優介がゆみと裸の状態で熱く抱き合うシーンなど、原作の衝撃的な描写を忠実に再現し、SNSでも大きな話題を呼びました。

 ラブシーン以外にも、優介と関わる人びとが次第に転落していく展開が見どころで、なぜタイトルが『シガテラ』なのかを意識して観ると、より深く作品を楽しめるかもしれません。