
「ちょっと良いですか?」先日、池袋を歩いていたところ、サンシャイン60通りで声をかけられた。見れば、アラフォーくらいの男性がアンケートボード片手に立っている。足元の紙袋は大量のアンケートボードで膨らんでいた。
「今、アンケートを取ってまして2~3分で終わるんですが」と男性。正直、アンケートなんて答えたくない。ただ、このご時世だし、いっぱい断られたんだろうなあ。そう考えていると、男性がアンケートボードを差し出してきた。住所とか電話番号がなければいいか。と思いきや……
・地雷臭
アンケートボードをザッと見ると、最後にバッチリ名前と電話番号を記入する項目が。これはさすがに無理だろ。名前だけならまだしも、氏名と電話番号が紐づくと個人を識別できかねない。個人情報保護法で言うところの個人識別符号だ。
個人情報保護法案もバリバリ改正されている中、そんなのストリートで集めるもんじゃない。また、気軽に書くもんじゃない。そもそも、この人、テレビの制作会社的な雰囲気を出してるけど会社名も名乗ってないしな。
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・聞いてみた
そこで「名前と電話番号書かなくていいですか?」と聞いてみたところ、「それは任意なので大丈夫です」と男性。それ目的じゃないの? だったら、もうその項目外した方が良いのでは?
そう思っていると、質疑応答みたいなのが始まった。私が書くのかと思いきや、男性が「こうですかね?」と確認してきて、アンケートボードに記載の回答に〇をつけ始めた。
質問は「職業は?」とか「年金払ってますか?」とか「投資してますか?」とか、それっぽいけど中身がない質問ばかり。唯一、年収について「覚えてないっす」と答えたところ、「大体これくらいですかね?」と男性が勝手に〇をつけた。もはや自分で書いとるやないか。