「おにぎりのプロが教える美味しい作り方」二子玉川に2号店オープンの人気おにぎり屋“山太郎”が大胆にもレシピを公開!?の画像一覧

空前のおにぎり専門店ブームです。特に大塚「ぼんご」で修業した方のお店が話題ですが、中でも「山太郎」はテイクアウト専門店にイベント出店、そして2号店を出すほどの盛況ぶり。3月にオープンした2号店となる「おにぎり・とん汁 山太郎 二子玉川」もじわじわとその知名度をあげています。取材したところ、店主は大胆にもレシピを公開してくれました。……大丈夫なのでしょうか!?

雑司ヶ谷で話題の「山太郎」が二子玉川に2号店をオープン


「山太郎」は2022年10月に雑司ヶ谷にオープンしたおにぎり専門店。大塚の「ぼんご」で修業をした店主の千恵さんと夫の潤さんが夫婦で開業し、すぐに最大3時間待ちの行列ができる繁盛店となりました。

あまりの行列ぶりに2023年6月には店の斜め前の場所にテイクアウト専門店をオープン、モバイルオーダーを導入したことでかなり行列は緩和したものの、地元住民からの支持はいまでも根強くリピーターは絶えません。


こだわりは「握りたてを食べてもらう」こと。テイクアウトでも注文を受けてから握ります。作り置きをしたほうがすぐに提供できるかもしれませんが、「美味しさが全然違う」とのこと。カウンターの目の前で握る様子を見ることができるのもライブ感があってワクワクします。“食べる”だけではなく“楽しめる”場所なのです。


3月3日には多くの要望を受け、二子玉川駅から徒歩5分の場所に2号店をオープン。将来的には海外進出も目指しており、そのためには複数の店舗でも同じクオリティを担保できるノウハウが必要だと考えていたことも出店を後押ししました。そんな「おにぎり とん汁 山太郎 二子玉川」の店主に抜擢されたのは舞子さん。


海外での飲食業経験があり、「いずれは海外で店を持ちたい」との想いを持っていたことも抜擢の理由のひとつ。舞子さんは元バリスタということもあり、常連さんとのコミュニケーションや、「カウンター越しに提供するものをつくる」ことが上手だったと潤さんは話します。

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米+海苔+具材だけのはずなのに……何かが圧倒的に違うおいしさ


3月3日のオープン以来、二子玉川のお客さんも虜にしている山太郎。雑司ヶ谷とは距離があることもあり、山太郎のおにぎりを初めて食べる人ばかりです。「どれが人気ですか?」と聞かれると売れ筋の具材「肉そぼろ卵黄」と「明太マヨクリームチーズ」をおすすめするそうですが、加えて各スタッフの好きな具材をお伝えすることもあるようです。舞子さんのイチオシは「ガーリックシュリンプ」!おにぎりの具材としてはかなり珍しい具材かも?味の想像がつきません。


舞子さんに握ってもらい「肉そぼろ卵黄」と「ガーリックシュリンプ」食べてみることに。


大きめなサイズに、てっぺんにもたっぷり具材が乗ったこのビジュアルだけでもう食欲がどんどん出てきますよね。


ふっくらとしたお米が、口にした途端ほろほろとほどけるようにやさしく広がる不思議な食感。おにぎりは米と海苔と具材というシンプルな食材でできているのでどれも同じはずなのに、なぜかこれまで食べたおにぎりとは全く違う感動があるのです。最初はサイズが大きいから1つでもいいかな……と思っていたはずなのに、2つは余裕でした。むしろ、食べ終わったのにもっと食べたい気持ちが残ります。ガーリックシュリンプは想像以上にガツンとガーリック!でもこれがお米と合うんですよね~。

具材も食感・味すべてが夢中になるおいしさ、だけどちゃんとお米とマッチしています。これは、甘みが強いお米よりも粒が大きくてコシのあるお米を選定しているからなのだそう。具材に負けない「お米を食べてる!」感の強い品種を選び、そして硬めに炊いているのが秘訣です。


さらに、金曜・土曜の17時~21時は「夜山太郎」として同じ具材を手巻きにしたものを提供しています。「夜山太郎」は“夜の女将”がカウンターに立ち、自らが選定した日本酒とともに手巻きを提供してくれるということで、また違った味わいが楽しめます。現在は金土のみですが徐々に拡大予定なのだそう!