
アルピーヌのF1ドライバー・ミート&グリートが4月2日に東京・代官山のT-SITEで行なわれ、初の日本GPに挑むジャック・ドゥーハンと、そのドゥーハンのマシンを駆ってフリー走行1回目に出走する予定の平川亮が登場。日本GPへの意気込みなどを語った。
ドゥーハンと平川は、東京・お台場で行なわれているF1 TOKYO FAN FESTIVALのトークショーに参加した後、アルピーヌA110を駆って代官山に移動。その道中では目黒川などの桜も、一瞬ではあるものの楽しんだという。
なおこのイベントには、日本中から集まったアルピーヌA110のオーナーが参加。F1ドライバーと間近で触れ合う時間を楽しんだ。
ドゥーハンは日本GPに向け、次のように意気込みを語った。
「今季最初の2レースは厳しかった。ちゃんとマシンを走らせて、ポイントを獲得したい。でも今週末だけじゃなくて、ここから3週連続でレースが続くので、その全てで全力を尽くしたい」
なおドゥーハンは大の日本好き……特に日本食を「毎日食べてもいい!」と言うほどこよなく愛している。しかしそれと同じくらい、鈴鹿を走るのは楽しみだと語る。
「セクター1はすごいよね。でもコース全体が楽しい。デグナーも、そしてスプーンやシケインも難しい。バランスが大切なコースだけど、とても楽しいよ」
ちなみに父は二輪の伝説的ライダーであるミック・ドゥーハン。ロードレース世界選手権時代には、鈴鹿で勝った経験もある。そんな父から何かアドバイスはあったのかと冗談で尋ねると、次のように笑いながら語ってくれた。
「アドバイスはそんなにもらってないよ……僕は四輪で、父は二輪だったし……きっとライン取りだって全然違うからね。ずっと父の走りを見てきたけど、自分で鈴鹿を走るのは、楽しみだね」
なお平川は鈴鹿を走り慣れている身。FP1で走ることで、ドゥーハンやチームに有益なフィードバックをもたらしたいと語った。
「鈴鹿は世界的に見ても難しいコースだと思います。そんな中で貴重な時間をもらうので、しっかり走って、フィードバックをしっかり戻して、その時間を無駄にしたくないと思います」
そして今週末の鈴鹿は、平川がFP1を走り、角田裕毅のレッドブル昇格初戦でもある。観戦チケットはほぼ完売という盛況ぶりだ。
「僕も、その盛り上がりに少しでも貢献できていれば嬉しいですね」
そう平川は言う。
「とにかく、現行のマシンに乗るのは初めてですから、それに少しでも早く慣れて、チームに貢献できるようにしたいです」