日本人が耐えられないオーストラリアの風呂習慣→そんなんで一体何を洗うの!?【オーストラリアに永住しました(4)】

日本人が耐えられないオーストラリアの風呂習慣→そんなんで一体何を洗うの!?【オーストラリアに永住しました(4)】

SNSなどで「風呂キャンセル」なんて言葉がはやりましたが、そもそも日本人は世界でも類を見ないお風呂好きですよね。

そんな日本人にとって耐えられないのがオーストラリアのお風呂事情です。
もちろん、海外生活ということで、ワンルームにもバスタブが当たり前のようについている日本とは違うことは覚悟していました。

しかし、オーストラリアに来てまず最初に感じたカルチャーショックは「シャワーが思う存分浴びられない!」ってことでした。

家にシャワーしかないのは海外なので諦めがつくのですが、私が住むメルボルンでは水不足が深刻な問題なのです。

降水量が極端に少なく水道使用に様々な規制があり、ここで生活していくためにまず初めに覚えなくてはいけなかったことは、英語よりも何よりも「水の節約法」でした。

一般的な「Unit(アパートのこと)」には電気で時間をかけてお湯を沸かして常に一定の量貯めておく「お湯貯蔵タンク」が設置してあり、キッチンや洗面所やバスルームで常時温かいお湯が出るようになっています。

渡豪当初に借りたアパートの「お湯タンク」は異常に小さくて10分も流すと温かいお湯が尽きてしまう代物でした。

日本の瞬間湯沸かし給湯器に慣れている皆さんには理解出来ないかもしれませんが、タンクにお湯がなくなると、新しくタンクに溜まった水を温めるのに30分くらい時間がかかるんです!

日本ではお風呂に余裕で30分を費やしていた私は当時本当に困り果てました…。

それでも人間とは学ぶ生き物。シャワー中に突然冷水が出て来る悲劇を回避する為、なんとか10分でシャワーを済ませれるようになったんですから「私だってやればできる!」と謎の自信が付きました。

ただし、どんなに慣れても冬の10分シャワーは辛く、シャワーを止めると寒いし、でもこまめに止めないと最終的にはお湯が尽きて冷水で心臓麻痺を起こしそうになるんですから。。

日本人が耐えられないオーストラリアの風呂習慣→そんなんで一体何を洗うの!?【オーストラリアに永住しました(4)】

毎晩お風呂に漬かることが出来るし、温泉も豊富な日本を思い出し、当時は切実にホームシックならぬ「お風呂シック」になったものです。

しかし、そんなシャワーの苦労話を現地人の知り合いにしたところ、水不足がかなり深刻だったころ、政府によって「シャワーは4分」というあり得ないキャンペーンがあったんだとか。

どうやったら240秒で体を全部洗えるのかまでちゃんと政府が考えていたかどうかは定かではありませんが、私が住んでいるうちにはそんなキャンペーンが再び展開されない事を切に祈るばかりです。

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