
2025年4月2日、味の素スタジアムでの東京ダービーで東京ヴェルディとFC東京が対戦した。今季J1リーグの7試合を消化して12位の東京Vと15位のFC東京と波に乗れない両チームの戦いは、スタジアムに詰めかけたファン・サポーターの熱い応援もあって立ち上がりから激しい競り合いが頻発する展開となった。このダービーを制して勢いに乗る、そんな意気込みが双方から感じ取れる立ち上がりでもあった。
緊張感が漂う状況下で最初に決定機を掴んだのはホームの東京V。19分、左サイドからのクロスに合わせた染野唯月のヘッドでGKを強襲すると、その直後のCK(20分)から林尚輝がヘッドを叩き込んで先制した。
負けられないFC東京は反撃。テンポの良い崩しから俵積田晃太がGKと1対1になった好機(23分)はモノにできなかったとはいえ、25分過ぎからボールを握る時間帯が徐々に増えていった。
時には5バックになる東京Vの壁を崩せず、中途半端なボールロストからカウンターを食らうケースもあったFC東京だが、43分、敵の一瞬の隙を突いて追いつく。高宇洋のスルーパスに抜け出した佐藤恵允がゴール正面から冷静に右足を振り抜いて同点弾を蹴り込んだのだ。その後スコアは動かず、前半は1-1で終了した。
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後半、先にリードしたのは東京Vだ。52分、FC東京のGK野澤大志ブランドンが足もとでキープしようとしたボールを染野がつつく形でゴールに流し込んだのである。思わぬ形での勝ち越し弾だが、野澤のミスを誘った染野のチャレンジが首尾よく得点に結び付いた形と言える。
60分にエヴェルトン・ガウディーノに代えてマルセロ・ヒアンを投入したFC東京は、このブラジル人FWを軸に同点ゴールを狙う。72分には途中出場の東慶悟が惜しいシュートを放つなど得点の匂いはしたが、東京Vも集中したディフェンスで対抗。両者の意地がぶつかる展開となった。
そしてドラマは89分に訪れた。FKのチャンスからFC東京のエンリケ・トレヴィザンがヘッドで同点弾を突き刺し、土壇場でタイスコアに戻したのだ。結局、このまま試合は終了。白熱の東京ダービーは2-2の引き分けに終わった。
取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)
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