
『STARDOM NIGHTER 2025 in KORAKUEN Apr.』後楽園ホール(2025年4月2日)
フューチャー・オブ・スターダム選手権試合 ○妃南vsタバタ×
妃南がCMLLの難敵・タバタを撃破して、フューチャー王座初防衛に成功。God’s Eyeの同門・八神蘭奈との次期防衛戦が決定的となった。
妃南は2・24宇都宮大会で天咲光由を破り、悲願のフューチャー王座初戴冠。4月から大学生となり、心機一転、今宵の初防衛戦に臨んだ。挑戦者はウルティモ・ゲレーロの娘であるCMLLのタバタ。妃南はシンデレラトーナメント1回戦(3・8横浜武道館)、3・30八王子大会でのタッグマッチでタバタに敗北しており、雪辱戦となった。
アクロバティックにリストを取り合うと、ペースを握ったタバタがトペスイシーダで先制。リングに戻っても、ロープを反動を利用したトルニージョプレスを投下する。妃南も必死に立て直し、エルボー合戦も優勢に進めると、逆エビ固め、STFで絞め上げた。さらに、変型ブロックバスターや変型フェイスバスターも繰り出す。
負けじとタバタもスタナーやロープの反動を利用したジャーマンで逆転。スパイダー式ブレーンバスター、ミサイルキックと怒とうの大技ラッシュに出た。引かない妃南は外道クラッチやフィッシャーマン式ジャックハマーなどで必死の奮闘。タバタに丸め込まれて追い込まれたもののギリギリでキックアウトすると、大外刈りで叩きつけて鎮圧。最後はマッドスプラッシュで3カウントを奪った。
妃南が初防衛に成功。マイクを持った妃南は「フューチャー・オブ・スターダムのベルト、初防衛成功したぞ! 初防衛戦、タバタ…やっぱりなにしてくるかわかんないよ。ただ、日本語も喋れない中、ひとりでこうやってスターダムのリングで戦っているのは本当に尊敬します」とタバタに敬意を表す。それを受け止めたタバタも「アリガトウ、ヒナ」と日本語で感謝。妃南は「今日ここで思ったよ。スペイン語勉強するね。グラシアス」と約束した。
ここで同門の八神が登場。「妃南さんなら今日、絶対そのフューチャーのベルトを防衛するって私は信じてました。私は最近妃南さんと組むことが多くて、妃南さんが隣にいてメチャクチャ頼もしいし、試合をしてて楽しいし、メッチャ成長できてる。だからこそ、私は妃南さんからそのベルトが欲しいです」とフューチャー王座獲りに狙いを定め、「私は同期、23年組、令和5年組で、NEW BLOODチャンピオンのHANAKO、センダイガールズジュニアチャンピオンのさくら、シンデレラの玖麗、遅れを取っていて、今本当に結果が欲しい。だからこそ、今勢いがあって、隣にいて頼もしい、そんな強い妃南さんからそのベルトが欲しいです」と挑戦表明した。
それを受けて、妃南は「八神、いいね。なんて言ってもいつかの横浜武道館で確かシングル、ドローしてたよね。しかも、朱里さんが今年God’s Eyeは結果にこだわると言ってた。まあね、ここでシングルしたとして、どっちが勝ったとしてもGod’s Eyeの結果になるけど、勝ちは譲らないよ。やりましょう」と同意。握手を交わして、同門対決が決定的となった。
【妃南の話】「フューチャー・オブ・スターダム初防衛成功しました。初防衛戦がタバタということで、自分は正直、王者でありながら挑戦の気持ちがメチャクチャありました。何して来るかわからないタバタ。言語もわからないし。ただ、プロレスラーは心で通じれると思いました。今日、私、タバタから勝ったけど、もっともっとやっていきたいと思いました。そしてなんと次の防衛戦、八神が名乗り上げました。八神は後れを取ってるって言ったけど、正直、八神だけには勝ててない気がする。シングルで。八神とはいつも一緒のコーナーだったんで、今度は対角でじっくり見たいなって思います。八神、バチバチな戦いやりましょう。ありがとうございました」