
39歳の名手が感情を爆発させた。
レアル・マドリーは現地4月1日に行なわれたコパ・デル・レイ(スペイン国王杯)準決勝の第2レグで、久保建英が所属するレアル・ソシエダとホームで対戦。敵地での第1レグを1-0で制していたなか、延長戦にもつれ込む激闘の末に2戦合計5-4で勝利を収めた。
この試合で、途中出場したマドリーの主将ルカ・モドリッチが激昂したのが、延長後半立ち上がりのシーンだった。突破を仕掛けたヴィニシウス・ジュニオールがソシエダのホン・アンデル・オラサガスティに激しいタックルを浴びると、マドリー側がレッドを要求してヒートアップし、ソシエダ陣営も熱くなる。
苛立っていたモドリッチは、交代で下がったばかりの久保がソシエダ側のベンチから飛び出してくると衝突。なんと首元を掴んで怒りを露わにした。
【画像】激昂したモドリッチが久保建英の首根っこを掴む衝撃シーン
このブチギレぶりは現地でも話題となり、マドリーの専門サイト『MADRID UNIVERSAL』は「レアル・マドリーのベテラン選手がヴィニシウスへの厳しいチャレンジでかつてない怒りを露わにした」と題した記事を掲載。こう伝えている。
「レアル・マドリーは国王杯決勝進出を決めたが、レアル・ソシエダとの試合は、選手とファンの双方から怒りを巻き起こしたいくつかの物議を醸す審判の判定によって影を落とした。この試合は、ジュード・ベリンガムに明らかなペナルティを与えなかったことや、ヴィニシウスへの激しいタックルの後にオラサガスティを退場させなかったことなど、アルベロラ・ロハス主審の疑わしい判定によって台無しになった」
記事は「ブラジル人ウインガーは試合中も試合後も明らかにイライラしており、審判の判定に対する怒りを表明した。『説明できない。明らかにレッドカードだ』とヴィニシウスはコメントし、このファウルはレッドカードに値すると信じる多くの人々の気持ちを反映した」と続けた。
「このチャレンジはベルナベウの観客を激怒させた。彼らはこの事件が試合の流れを変えかねない決定的な瞬間だったと見ていたからだ」
そして、「審判の判定に激怒したのはヴィニシウスだけではなかった。冷静な態度で知られるモドリッチも、いつもとは全く違う表情を見せた」とし、名手の衝撃的な行為を振り返った。
『MADRID UNIVERSAL』は「クロアチアのMFは信じられないといった様子でロハスに向かってまっすぐ進み、自分の苛立ちを伝えようとした。しかし、審判はモドリッチの抗議に興味がない様子で、ほとんど反応せずに無視した」と綴り、こう続けた。
「しかし、この試合で最も衝撃的な瞬間は、審判の判定にまだ憤慨していたモドリッチが、テクニカルエリアでレアル・ソシエダのクボと対峙したときだった。モドリッチは、アントニオ・リュディガーと第4審判が見ている前で、珍しく攻撃的な動きでクボの首を掴んだのだ」
記事は「この苛立ちの表われにもかかわらず、審判はモドリッチの行動に対してイエローカードを提示しなかったため、試合をめぐる論争に拍車がかかった。レアル・マドリーは最終的に決勝に進出したが、審判の裁き方と重要な場面でのカードの欠如は、チームとサポーターの双方に不快感を残した」と指摘している。
「この試合は、たとえ勝利したとしても、審判の重大な判定が怒りや議論を巻き起こす可能性があることを如実に表わした例だ。レアル・マドリーは決勝戦でより一貫性のある公正なジャッジが行われることを期待している」
マドリーの10番も日本代表MFも、それだけこの一戦に懸ける思いが強かったということだろう。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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