昭和や平成の時代には許された描写でも、現在の価値観で振り返ると「それはアウトでしょ」と思ってしまうようなアニメ作品は多くあります。なかには、夕食時のゴールデンタイムの放送なのにもかかわらず、女性の裸や下ネタが披露されたアニメもありました。
『放送開始25周年記念企画 ジャングルの王者ターちゃん Blu-ray Vol.1【想い出のアニメライブラリー 第79集】』(TCエンタテインメント) (C)徳弘正也/集英社・テレビ東京・アミューズ
【画像】脱ぎすぎだって! こちらがお茶の間を気まずくさせた美女です(4枚)
晩ご飯中に観るのは気まずい…
時代によって世間の価値観が違うように、アニメでの些細な描写も昔と今では表現として許される範囲が異なります。例えば昭和や平成のゴールデンタイムに放送されたアニメを振り返ると、「いま冷静に考えたらアウトだな」と感じる場面がいくつもありました。
1986年から1989年まで、19時台に放送されたアニメ『ドラゴンボール』(原作:鳥山明)は、主人公「孫悟空」の子供時代が描かれた作品で、なかでも悟空とともに「ドラゴンボール」を探す旅に出る女性キャラ「ブルマ」は、作中の下ネタ要員でした。
第1話のブルマは、悟空にスカートをめくられてパンツが露わになったり、自ら悟空にパンツを見せて誘惑したりします。ほかにも「悟空がブルマの股を枕にして寝ようとする」「ブルマがノーパン姿を亀仙人に披露する」といった過激なシーンも描かれました。令和の19時台であれば、カットされてもおかしくない場面といえるでしょう。
また、1987年から1989年まで19時台に放送された『エスパー魔美』(原作:藤子・F・不二雄)も、いま放送されたら物議を醸しそうな描写がありました。同作は、中学生の「佐倉魔美」が超能力に目覚め、秀才のクラスメイト「高畑」とともに、人助けや難事件の解決に人知れず大活躍をするという物語です。
問題の場面といえば、魔美が画家である父のヌードモデルを務めていることで、作中では全裸になった摩美の姿が描かれました。また、第82話では、父の美大時代の同級生から頼まれてヌードモデルになるシーンもあります。
あくまでも芸術におけるヌードという枠のなかであり、いやらしい意味はないものの、中学生の魔美を裸にするという行為は今の時代では許されないでしょう。
ほかには1993年から1994年まで、19時台に放送された『ジャングルの王者ターちゃん』(原作:徳弘正也)もゴールデンタイムなのにもかかわらず、下ネタが描かれたアニメです。
同作は、幼い頃にアフリカのサバンナに捨てられ、その後にチンパンジーの「エテ吉」に育てられたジャングルの王者「ターちゃん」が、自然と動物、そして、愛する妻「ヂェーン」のために戦う様子が描かれます。
第1話の冒頭では、裸で水浴びをする女性キャラ「ヘレン野口」がワニに襲われ、それをターちゃんが助けるも、何も着ていないヘレンを見て股間が大きくなる描写がありました。ちなみにオープニングには、ヘレンが裸で水浴びするシーンが差し込まれています。
また、第4話では、ターちゃんが自分の「睾丸の皮」を目一杯に広げ、動物のムササビのような格好で飛ぶシーンもあり、いまではおそらく放送できない際どい描写が目立つ作品といえるでしょう。
※『ジャングルの王者ターちゃん』の正式名称は最後にハートマーク。