東北地方のある公園で、大谷翔平選手の格好をした石像が見つかり話題に。予想外な正体に、驚きと称賛の声が寄せられている。

 
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■この大谷翔平、どこかがおかしい…?

今回注目したいのは、青森県・弘前市での暮らしの様子をブログやSNSで発信するさいとうみかこさんが投稿したポスト。こちらの投稿には、まだ雪が残る池のほとりが写った写真が添えられている。

そしてなんと、青を基調としたロサンゼルス・ドジャースのユニフォームに身を包み、バットを手にした人物が写っているではないか。気になる背番号は「17」。

これは、どこからどう見ても大谷翔平選手だが…ポスト本文には「え、待って。弘前公園の二宮金次郎が大谷翔平になってる!?」と、衝撃の事実が綴られていたのだった。

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■発見者は「本気の遊び心を感じた」

雪除けと思われるシートが施されているため分かりづらいが、よくよく見るとこちらの大谷選手(らしき物体)は左手で書物を開いている。そしてその顔つきは、小学校時代に毎日のように目にした二宮金次郎(尊徳)その人ではないか。

右手にバット、左手に書物という「文武両道」を地で行くストロングスタイル。加えて、再現度の高い大谷選手のコスプレ姿はXユーザーの注目を集め、「ちゃんとバット持ってる!」「芸が細かい…!」「やるねー、弘前市」など、驚きと称賛の声が寄せられていた。

ポスト投稿主・さいとうさんに話を聞くと、こちらの大谷金次郎(仮)は3月18日、市内にある「弘前公園」にて発見したものと判明。奇しくも、同日は東京ドームにてロサンゼルス・ドジャースとシカゴ・カブスの試合が行われていたタイミングである。

さいとうさんは野球好きな夫と散歩をしていたそうで、「手づくりっぽさがあり、担当した人の本気の遊び心を感じました!」「その夜、大谷選手がホームランを打ったので、最高のタイミングで見られて良かったです」と、当時の様子を笑顔で振り返っていた。

そこで今回は、同公園を管理する弘前市都市整備部「公園緑地課」に詳しい話を聞いてみることに。すると、大谷選手のホームランに匹敵する衝撃的な事実が明らかになったのだ…。

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■弘前市、それにしてもノリノリである

二宮金次郎像の服装について、弘前市の担当者は「ご指摘のとおり、ドジャースの大谷翔平選手を模した服装となっております(3月27日時点)」と、認める。

続けて、「昨年末のクリスマス直後から現在の服装となっております。今年3月18日に東京ドームにて行われ、大谷選手をはじめとする多数の日本人選手が出場したメジャーリーグ開幕戦を意識しました」と、その背景について語ってくれたのだ。

さらに、二宮金次郎像のコスプレは「今回が初めてではなかった」と判明。

担当者は「元々は冬季、勉学に勤しむ二宮金次郎像が寒くないように藁で編んだ笠や、蓑(みの)を纏ってもらうようにしたのが始まりです。そして今から10年ほど前、クリスマスにサンタクロースの服装を纏って頂いたところ大変好評で、近年ではその時々の話題に即した服装も不定期ですが取り入れるようにしております」と、説明している。

取材に際して提供された写真を見ると、確かに漫画『鬼滅の刃』の主人公・竈門炭治郎のコスプレ姿が確認できた。それにしても弘前市、完全にノリノリである。

担当者は「なんとなくですが、二宮金次郎像自身にも満足して頂けているような気がしてなりません」と、笑顔で振り返っていた。

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■16日からは「弘前さくらまつり」開催

当然の話だが、弘前市は決して「悪ノリ」のようなニュアンスでこうした取り組みをしているワケではない。

現に、担当者は「今後もご覧になって頂いた来園者さまをはじめ、二宮金次郎像自身にも喜んで頂けるよう、あまり華美にはならないよう気を付けながら、タイムリーなコーディネイトを模索していきたいと思います」と、今後の展望と注意点について語っていた。

春の弘前公園は、じつに52品種、約2,600本もの桜が咲き誇る桜の名所。今年も4月16日から5月5日にかけて、「弘前さくらまつり」が開催される。

弘前市の担当者は「『弘前さくらまつり』をはじめ、四季折々のお祭りが催されております。国内はもとより、インバウンドの観光客の皆さまが通年でまつり以外でも楽しんで頂けますよう、職員一同工夫を凝らしていきたいと考えております」と、抱負を語ってくれた。

なお、大谷選手の格好をしていた二宮金次郎像も、「弘前さくらまつり」のタイミングで「お色直し」をするそうだ。ぜひ、こちらにも注目してみてほしい。

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■執筆者プロフィール

秋山はじめ:1989年生まれ。『Sirabee』編集部取材担当サブデスク。

新卒入社した三菱電機グループのIT企業で営業職を経験の後、ブラックすぎる編集プロダクションに入社。生と死の狭間で唯一無二のライティングスキルを会得し、退職後は未払い残業代に利息を乗せて回収に成功。以降はSirabee編集部にて、その企画力・機動力を活かして邁進中。

X(旧・ツイッター)を中心にSNSでバズった投稿に関する深掘り取材記事を、年間400件以上担当。ドン・キホーテ、ハードオフに対する造詣が深く、地元・埼玉(浦和)や、蒲田などのローカルネタにも精通。

(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ