大問題を抱える“昔ながらのタイル張り風呂”→壊してリフォームしたら…… 驚きの仕上がりに「マジで凄い」「いやードキドキしたw」

 昔ながらのタイル張りの浴室をユニットバスへリフォームする動画が「感動しました」「大変な仕事」とYouTubeで話題です。動画の再生数は、記事執筆時点で79万回を超えています。

【大工の大誤算】そんなことある?タイル風呂をユニットバスに改修したら、まさかの○○ミスで工事計画が台無しになった話。

浴室をリフォーム

 動画を投稿したのは、リフォーム大工・むらたかずさんによるYouTubeチャンネル「むらたかずREホームチャンネル」。以前には、垂木が細すぎる屋根のリフォーム工事の様子を公開して話題になりました(関連記事)。

 今回の工事は、浴室のタイル部分を撤去してユニットバスへと改装するもの。また、洗面室には内窓を設け、浴室の窓はカバー工法により高断熱仕様の物へ入れ替える予定です。

 新しいユニットバスが確実に入るよう計算しながらの解体作業。電動式の工具で切り込みを入れたり、工具を隙間に差し込んで剥がしたりしながら、浴室のタイルをどんどん壊していきます。

柱の腐食

 入り口付近のタイルを解体している最中に、かずさんは異変に気付きました。タイルに覆われていた柱の下端が腐食していたのです。だいぶ水が染み込んでおり、柱だけではなく、洗面室の床下にある木材も傷んでいる様子。正確な状況を把握するためにも、天井や床の解体を進めます。

 タイルが直接張られていたコンクリート部分を撤去すると、床と基礎の隙間があらわに。柱や大引きの一部は朽ち果てて土のようになっていました。柱は壁材に固定されており、洗面室の床はモルタルで丈夫に作られていますが、将来的に床が下がらないとも限りません。

少ない工数で効果的に対処

 ユニットバスが届くまでに洗面室の床下を全面的に工事する時間はなく、最小限の工程で効果的に改修する必要があります。そこで腐食部分を取り除いた後、大引きは鋼製束で支え、柱下に太い角材を土台として配置する作戦を取りました。

 床と基礎の隙間は非常に狭く、人の腕がやっと入る程度。鋼製束を乗せるためのブロックを入れるのも一苦労で、ビス留めに至っては目視で確認できません。かずさんは、指先の感触とカメラの映像を頼りに作業を進めていきます。

 土台用の角材を乗せる準備が整ったら解体工程は完了。各業者と連携して配管工事と土間のコンクリート打設も終わらせました。

 柱下へ角材を入れる作業と並行し、周辺の構造材がどこまで劣化しているかを確認。今回の作業で問題となった柱や大引きのように腐食する心配はなさそうです。土台用の角材を設置したら、シロアリ予防のため薬を散布しておきます。

ユニットバスは届いたけど……

 浴室内でやるべき作業は全て終わり、ついにユニットバスが到着! しかし、ここで大きなミスが判明します。なんと窓がないのです。

 原因は、窓の工事およびユニットバスを担当している業者の発注ミス。窓の方を手配し忘れたそうで、先にユニットバスが届いてしまいました。今から窓の工事を発注すると、納期は最短でも2週間以上は先になってしまうそうです。

 まさかの非常事態に困惑しつつも、かずさんは依頼者に事情を説明。ひとまず窓なしでユニットバスを組み、後日パネルをくり抜いて窓の工事を実施することにしました。その間、依頼者は窓なしで風呂を使わなければなりません。

気持ちを切り替えて仕上げの作業

 依頼者は、これまでにも内装のリフォームや離れの新築などを頼んでくれた常連です。いつもお世話になっている客から受けた仕事で痛恨のミスが発生してしまい、かずさんは意気消沈。「こんなミスは初めてやんね」「今後の仕事に影響が出るかもしれない」としながらも、気持ちを切り替えて自分がやるべき仕事に取り掛かります。

 かずさんが最後に行うのは、浴室へ通じるドア枠の改装です。解体する部位を最小限に抑えつつ、まずは下地となるヒノキの間柱材をセット。長年使われてきた洗面室の壁には傾きが生じているため、パッキンなどで調整しながら取り付けます。

 既製品の枠材を「コ」の字型に組んだら、接着剤を塗ったヒノキの間柱材に固定。壁の傾きに合うよう調整した外枠も貼り付け、タイルとの隙間をコーキング材で埋めたら作業は完了です。

 その後、問題になっていた窓の工事も担当業者が実施。途中でまさかのトラブルに見舞われましたが、きれいなユニットバスがついに完成しました。

「素晴らしい仕上がり」「本物のプロの技に見惚れました」

 この動画のコメント欄には「素晴らしい仕上がり」「本物のプロの技に見惚れました」「尊敬できる仕事ぶりです!」「マジで凄い」「いい浴室になりましたね」「いやードキドキしたw」「めちゃめちゃ信頼のできる職人さんだと思いました」といった声が寄せられています。

 かずさんは、YouTubeチャンネル「むらたかずREホームチャンネル」のほかにX(@muratakazudaiku)、Instagram(@kazuyuki.murata)、TikTok(@muratakazu)も更新中。DIYやリフォーム現場での様子を公開しています。

「むらたかずREホームチャンネル」動画まとめ

【一難去ってまた一難】大工が和室を洋室にリフォームしたら修繕の沼にはまった「シロアリどころの話じゃない!」
【大工のDIY】和室のドアをうちの子がボロボロにしたので交換したら…まさかの結末が!
DIY大家さんから大工が【分離発注】を請けたら工程が謎。監督誰よ。図面どこ???

動画提供:YouTubeチャンネル「むらたかずREホームチャンネル