【WWE】トリプルスレット戦へパンクがGTSでレインズKO、親友ヘイマンがセコンドに

 スマックダウンが現地時間4日、イリノイ州シカゴで行われ、CMパンクが『レッスルマニア41』のトリプルスレット戦で対決するローマン・レインズをGTSでKOした。

 先週、レインズ、セス“フリーキン”ロリンズ、パンクが契約書にサインし、4・19&20『レッスルマニア41』のメインイベントでこの3人によるトリプルスレット戦が実現することになった。初のレッスルマニアメインが決まったパンクはその調印式の中で「貸しはまだ使っていない」とポール・ヘイマンに向かって意味深長な言葉を残していた。

 地元・シカゴ凱旋となったこの日、パンクはオープニングに登場し、「約束するぜ。セス・ロリンズをぶっ潰す。ローマン・レインズもぶっ倒す。レッスルマニアのメインイベントでな」と宣言して大歓声を浴びた。そこへやってきたのがレインズの側近・ヘイマン。「その貸しが何なのか教えてください。ローマン・レインズがキレていて、彼が知る前に知りたいのです」と懇願すると、パンクは「貸しはヤツと無関係でもないからな。ヤツにも対面で話したい」と条件をつけた。

 そしてレインズが会場入り。その足で場内にやってきてリングに上がった。「CMパンクは俺のおかげでシカゴに戻ってくることができた。俺のおかげでヤツはレッスルマニアのメインを張る」と主張すると、「時間の無駄だ、とっとと出てこい。貸しについて教えてくれよ」とパンクに向かって迫った。

 ところが現れたのはロリンズ。「お前はCMパンクをナメ過ぎた。お前はCMパンクより上だとでも思っているのか? ヤツはレッスルマニアのメインまで来た。俺も向き合わなきゃいけない現実だ」と言い放った。レインズが「てめえは信用できねえ。忠誠って言葉を理解できていない。CMパンクがまだいるのはワイズマンと約束したからだ。お前はお呼びじゃねえ。俺が呼び出したのはパンクだ」と言い返すと、ロリンズは「俺はCMパンクの話を聞きに来た。足りないのは一人だけ。貸しが何なのか聞こうじゃねえか」と主張した。

 そしてパンクがやってきて、トリプルスレット戦で対決する3人がリングに揃った。「貸しが何なのか? それは友情の話だ。約束とそれを果たす話、そして忠誠心の話だ」と切り出したパンクはWWEの下部団体だったOVWに在籍時代、初日に戦力外通告を受けた際、上層部からそれを通達するよう言われたヘイマンが断った逸話を告白。さらにヘイマンがWWEを退団する時、「あんたがいなきゃ無理だ。行かないでくれ」と訴えるパンクにヘイマンは「あなたなら大丈夫です」と太鼓判を押し、パンクの「あんたのために何ができる?」との問いかけに、「レッスルマニアのメインを張ってヤツらに思い知らせよう」と答えたという。

 その約束がパンクのレッスルマニアメイン初登場によって果たされる時が訪れたことになる。「思い知るのはてめえだ。一族の長。ぬるま湯から引きずり出してやる。俺たちがな」とレインズに通告したパンクは「レッスルマニアのメインイベント、俺のセコンドはお前のワイズマン、俺の親友ポール・ヘイマンだ」と宣言した。

 ヘイマンの目には涙。レインズが「涙を拭いて断れ。今のお前があるのは俺のおかげだ。断れ」と迫ると、ヘイマンは「無理です。一族の長」と返答した。レインズがヘイマンに詰め寄ると、パンクが背後から襲いかかり、とGTSをぶち込んでKOした。主従関係を長年の友情が上回った。ヘイマンがパンクのセコンドに就くことで、トリプルスレット戦にどんな影響を及ぼすのか。

 今回のスマックダウンの模様は日本国内ではABEMAにて放映された。