
レーシングブルズに事実上降格させられ、その復帰戦となる日本GPを戦ったリアム・ローソンは、新しいマシンに慣れるためには時間が必要だと語った。
開幕2戦でレッドブルのマシンを走らせながら、大不振に陥ったローソン。陣営は早くも、昨年まで彼が所属していたレーシングブルズに降格させることを決定し、後任として角田裕毅をレッドブルに昇格させた。
ローソンは予選では角田よりも良いグリッドを獲得したものの、大きなインパクトを残すことができなかった。予選Q1まで角田は、ローソンが乗っていた時よりも良い順位に、レッドブルのマシンを並べた。予選Q2も、角田のミスによる失敗があったための順位であったからだ。さらにローソンの新しいチームメイトであるルーキー、アイザック・ハジャーが素晴らしい走りを見せたため、その陰に隠れてしまった。
決勝ではスタート直後に角田に交わされ、その後はどんどん引き離される展開。最終的には17位でレースを終えた。
ただローソンは、鈴鹿でのレースには明るい点が多くあったと考えている。
「全体的なペースは良かった。でも、本当に重要な場面はなかった」
ローソンは決勝についてそう振り返った。
「マシンに慣れるには、少し時間がかかるものだ。でもいくつかの部分では、非常に快適に感じたよ」
ローソンはレッドブル時代、マシンを適切な作動領域に入れることに苦労した。しかしレーシングブルズの今季マシンVCARB02は、レッドブルRB21よりその点で遥かに寛容であるとされる。
「現在のF1マシンは、最適な作動領域がとても狭い。でもこのマシンは、平均よりも少し幅広いかもしれない」
そう語るローソンは、レーシングブルズでの今季最初の週末が終わったことに、まずは安堵している。
「これで自分自身のことに集中できる。終わって、前を向けることが嬉しい。3連戦だから、あと2週レースが残っている」
次のグランプリの舞台であるバーレーンについて、ローソンは次のように語る。
「来週は新しいタイプのコースを走れる。少しずつでも前進していきたいね」
ちなみにバーレーンは、開幕前のテストが行なわれたコース。ローソンは当時、レッドブルのマシンに乗り、1日半にわたってサーキットを周回した。一方でハジャーは、レーシングブルズの今季マシンで1日半にわたって走っており、その部分においてはハジャーに経験上での優位性がありそうだ。