【スターダム】ゴッデス同門対決へ羽南と葉月が「STARSの新たな一歩」に合意、堀田、里村参戦決定 4・27横アリ会見

 4・27横浜アリーナ大会へ向けた公開会見が8日、東京・ユナイテッドシネマ豊洲で行われた。

 ゴッデス・オブ・スターダム王座戦は王者“wing☆gori”羽南&飯田沙耶に“FWC”葉月&コグマが挑むSTARS同門対決となる。

 王者組の指名で実現する一戦だが、会見では双方の主張が真っ向から衝突してしまった。羽南が「私たちはこのベルトを獲ってからSTARSを変えたい、STARSはマンネリ化してると言ってきました。その中でも葉月さんが一番原因」と糾弾し、「ムチがある分、ちゃんとアメがないとやっていけないじゃないですか。でも葉月さんは練習生練習の指導者もちょっと問題があって外されていて、新人と会うのはリング上だけ。控室でもほとんど話さない。その中でどうやって愛というか、アメを与えるんだろう」と舞台裏を暴露しながら批判した。

 これを受けて葉月は「これがウチの性格。STARSに入った時からウチはこの性格のままギラギラしたSTARSにするって言ってきた」と反論。「羽南、ウチより前にSTARSにいたわけだよね? その中でSTARSの何を見てきた? 何をしてきた? STARSをよくしようとして何を考えてきた?」と疑問符を連発し、「そう思うんだったら、そう思っとけばって思っちゃう。結果、葉月をSTARSから追い出したいんだろうなって空気しか感じない」と指摘した。

 両者の主張は平行線。険悪ムードが漂い続けた中、コグマが「別に憎しみ合いたくないわけじゃないじゃん? 嫌いもいろんな種類の嫌いがあって、分かり合えないこともあるかもしれないけど、歩み寄れることもある。言いたいこと言ってもいいけど、今回の試合をきっかけにして、みんな一緒に歩み寄ろう」と涙ながら呼びかけた。これをきっかけに羽南と葉月がようやく冷静さを取り戻した。葉月が「嫌いだから言い合ってるわけじゃないし、ちょっと意見がお互い合わなかったりして、今こうなってるだけ」との考えを示すと、羽南は「STARSを思ってるから、こんなに泣いてるし、言い合ってるんだと思います。だからリングでぶつかって、全部全部全部全部吐き出し合って、STARSの新しい形を一緒に作っていきたいです」と希望。葉月も異論はなく「横アリでSTARSの新たな一歩。言葉にできないいろんな感情、思い、これをお互いwing☆goriとFWC、お互いにぶつけ合いたい。よろしくお願いします」と応じた。

 フューチャー・オブ・スターダム王座戦も同門対決。4・2後楽園大会でCMLLのタバタを破って初防衛に成功した妃南に八神蘭奈が挑戦を表明し、God’s Eye対決でフューチャー王座が争われる。

 八神にとってフューチャー王座は「デビュー前から今日まで一番欲しいベルトで、必ず巻きたいと思っているベルト」というほど思い入れの強いベルト。同期のHANAKOがNEW BLOODタッグ王者、さくらあやがセンダイガールズジュニア王者に君臨し、玖麗さやかがシンデレラトーナメントに優勝と実績を残している中、一人結果を出せない現状に「必ずこのフューチャーを獲って結果を出したいと今誰よりも思っています」と今回のチャンスにかける思いは強い。「だからこそ今、隣で組ませていただいている、本当に頼もしくて強い妃南さんからフューチャーのベルトを獲ることに意味があると思ってますし、この八神蘭奈が妃南さんからベルトを剥がすのにふさわしいと思ってます」と言い切ってみせた。

 迎え撃つ妃南は「八神はほぼ隣でしか戦ったことがないので、対角の八神がどんなものか、ほぼ未知。正直、不安な部分もあるし、すごくワクワクしてる自分もいます」と後輩・八神との防衛戦に胸を躍らせている。その中で「一つ成し遂げたいことがあって、それは本当の八神を引き出すことです」と話した。「八神の試合を見て客観的に思うのが常にポーカーフェイス。負けてもポーカーフェイスだし、勝っても何考えてるかわからない」と指摘した妃南は「私はもっと八神の奥底に本当の八神蘭奈がいる」と確信。「今ある八神蘭奈で全力で潰しに来てほしいと思います。私は八神を引き出したうえで防衛して、このフューチャー・オブ・スターダムのベルト、最多防衛記録達成に向けて、もっともっと防衛ロード歩んでいきたい」と全開の八神を受け止めたうえでのV2を描いた。

 また、この日、4・27横浜アリーナ大会の追加カードとして「吏南vs堀田祐美子」が決まった。レジェンドとの対戦となるが、吏南は「最近ことあるごとに昔はとか、全女の時はとか、よくそういう言葉を聞くけど、もう昔じゃないんだよ。今なんだよ」と強調。「今のプロレスで戦ってるこの私を堀田由美子、おめえにぶつけてやる」と宣言しただけでなく、「安納サオリ? なつぽい? 中野たむ? もうこいつらはスターダムの顔じゃねえんだよ。これからのスターダムの顔は私になる」とまで豪語してみせた。

 4・29後楽園大会での引退試合を控える里村明衣子の参戦も決定。岩田美香&YUNAとのトリオで安納サオリ&なつぽい&さくらあやと対戦する。

☆4/27(日)神奈川・横浜アリーナ『カードファイト!! ヴァンガード Divinez presents ALL STAR GRAND QUEENDOM 2025』13:30開場、15:00開始

▼スペシャルシングルマッチ
堀田祐美子
vs
吏南

▼6人タッグマッチ
YUNA
岩田美香
里村明衣子
vs
さくらあや
なつぽい
安納サオリ

▼フューチャー・オブ・スターダム選手権試合
[挑戦者]
八神蘭奈
vs
妃南
[第12代王者]
※妃南2度目の防衛戦

▼ゴッデス・オブ・スターダム選手権試合
[挑戦者]
コグマ
葉月
vs
飯田沙耶
羽南
[第35代王者]
※羽南&飯田3度目の防衛戦

▼センダイガールズワールドシングル選手権試合
[挑戦者]
舞華
vs
橋本千紘
[第18代王者]
※橋本初防衛戦

▼IWGP女子選手権試合
[挑戦者]
朱里
vs
岩谷麻優
[第3代王者]
※岩谷10度目の防衛戦

▼ワンダー・オブ・スターダム選手権試合
[挑戦者]
AZM
vs
スターライト・キッド
[第24代王者]
※キッド3度目の防衛戦

▼ワールド・オブ・スターダム選手権試合 完全決着敗者引退特別ルール
[挑戦者]
中野たむ
vs
上谷沙弥
[第20代王者]
※上谷2度目の防衛戦

【会見の模様】

▼堀田のコメント「堀田由美子です。(安納)サオリ、なつみ(なつぽい)、(中野)たむ、3月30日、T-HEARTS興行参戦してくれてありがとう。本当に強くなった。でも、あの約束忘れていないよね? そして4月27日、横浜アリーナ大会。横浜アリーナといえばね、私たち全女時代に対抗戦という熱い熱い大会をやった場所でもあります。そして吏南選手。どういう選手かわかりませんが、私は気持ちで、心で、魂で戦います。覚悟しとけよ」

▼吏南「H.A.T.E.のピンクデビル・吏南です。今回この横浜アリーナ、ビッグマッチでシングルの枠をこの私にいただけたということは光栄であり、堀田由美子とシングルマッチ。まあ、すごくうれしいです、シンプルに。ただ、最近ことあるごとに昔はとか、全女の時はとか、よくそういう言葉を聞くけど、もう昔じゃないんだよ。今なんだよ。今のプロレスが好きで今日ここにみんな見に来てるわけでしょ?(場内拍手) 今のプロレスで戦ってるこの私を堀田由美子、おめえにぶつけてやるから、お前こそ覚悟しとけよ。あとな、安納サオリ? なつぽい? 中野たむ? もうこいつらはスターダムの顔じゃねえんだよ。これからのスターダムの顔は私になるんで、まあ期待しとけとは言わない。期待しといた方がいいぞって感じかな。以上」

【会見の模様】

▼八神「私はそのフューチャーのベルトをデビュー前から今日まで一番欲しいベルトで、必ず巻きたいと思っているベルトです。私は今、正直23年デビュー組、令和5年組のNEW BLOODのHANAKO、仙台ジュニアのさくら、そしてシンデレラの玖麗と後れを取っている状況ではありますが、本当に今、強さを求めて、スターダムの強さの象徴である大好きな朱里さん率いるGod’s Eyeに入っているのに、こうして今、後れを取っていて、結果を出せていない、この自分がとても悔しいですし、必ずこのフューチャーを獲って結果を出したいと今誰よりも思っています。だからこそ今、隣で組ませていただいている、本当に頼もしくて強い妃南さんからフューチャーのベルトを獲ることに意味があると思ってますし、この八神蘭奈が妃南さんからベルトを剥がすのにふさわしいと思ってます」

▼妃南「第12代フューチャー・オブ・スターダムチャンピオン、大学生になりましたGod’s Eyeの妃南です。2度目の防衛戦は八神蘭奈ということで、八神はほぼ隣でしか戦ったことがないので、対角の八神がどんなものか、ほぼ未知。正直、不安な部分もあるし、すごくワクワクしてる自分もいます。この試合で私は一つ成し遂げたいことがあって、それは本当の八神を引き出すことです。私が八神の試合を見て客観的に思うのが常にポーカーフェイス。負けてもポーカーフェイスだし、勝っても何考えてるかわからない。私はもっと八神の奥底に本当の八神蘭奈がいると思ってる。そんな八神を私は期待しています。だからGod’s Eyeの先輩・妃南さん、尊敬、頼もしいとか、そういう感情を一切捨てて、今ある八神蘭奈で全力で潰しに来てほしいと思います。私は八神を引き出したうえで防衛して、このフューチャー・オブ・スターダムのベルト、最多防衛記録達成に向けて、もっともっと防衛ロード歩んでいきたいと思ってます。フューチャーかけた同門対決、God’s Eyeに結果を残すのはどっちなのか。皆さん、こうご期待ください」

【会見の模様】

▼羽南「第35代ゴッデス・オブ・スターダムチャンピオン、wing☆goriの羽南と…」

▼飯田「飯田沙耶です」

▼羽南「私たち3度目の防衛戦の相手にFWCを逆指名させていただきました。相手になってくださり、ありがとうございます。私たちはこのベルトを獲ってからSTARSを変えたい、STARSはマンネリ化してると言ってきました。その中でも葉月さんが一番原因だと思っていまして。私は1月に葉月さんは意地悪と厳しさをはき違えてるとポストさせていただいたんですけど、その中で何が言えるかなと思ったけど、黒すぎて言えないんですね表では。その中でも強いて言うならなんですけど、纏と葉月さんのシングルみましたかね? 去年なんですけど。その試合、ボロクソにやって、バックステージでもボロクソに言ってたんですよね。そういうことができるのって愛がある人だけじゃないですか。ムチがある分、ちゃんとアメがないとやっていけないじゃないですか。でも葉月さんは練習生練習の指導者もちょっと問題があって外されていて、新人と会うのはリング上だけ。控室でもほとんど話さない。その中でどうやって愛というか、アメを与えるんだろうなって思ったり。でも、私のポストに返信いただいたんですよ。ごめんねって謝っていただいて。でも直接もLINEでも何も言われなかったんですよ。SNSだけ。葉月さんはそんな人じゃないです。何でかなと思ってたら、会社の指示でツイートしたらしいんですよ。なるほどと思って。STARSこれから仲良くしてくださいよ、ユニット対抗戦もあるしって言われて、何も言えなくなっちゃったんですよね。それでここまでズルズルきて、私が始めたことなので、私が終わり、ピリオドを打ちたいと思って逆指名させていただきました」

▼葉月「ウチへの文句ここで言って満足ですか? 言って満足してんの? 愛があるから言ってんじゃないの? 愛がなかったら、どうでもいいし、コメントなんて出さないよ。スターダムをよくして期待から纏に言ったわけで、それをイジメだと思うのは間違ってると思うし。STARSのマンネリ化だの、ベルトを獲ってからいろいろ言ってきてるけど、全部ウチSTARSのマンネリじゃない。これは葉月にずっと溜まってたことを言いたかっただけ。他に言いたいことないの? 葉月だけ? 他のSTARSの選手は? 麻優さんがリーダーでコグがいて、飯田もいて、コモモ(向後桃)もいて、他の人には何も思わないわけ?」

▼羽南「素行が悪くないんで。イエローカードまみれの葉月さんに何を言われたって何も刺さらないんですよね」

▼葉月「別に刺さらなくてもいいんだけど、お前に」

▼羽南「いいんですか?」

▼葉月「いいよ。別に羽南に対して言ってないし」

▼羽南「あ、そうなんだ…」

▼葉月「そう思うんだったら、そう思っとけばって思っちゃう。結果、葉月をSTARSから追い出したいんだろうなって空気しか感じない」

▼羽南「生き方を変えて欲しいとまでは言わないですけど、道徳をもって生きて欲しいんですよね」

▼葉月「これがウチの性格。STARSに入った時からウチはこの性格のままギラギラしたSTARSにするって言ってきた。羽南、ウチより前にSTARSにいたわけだよね? その中でSTARSの何を見てきた? 何をしてきた? STARSをよくしようとして何を考えてきた? STARSがユニットとして、もっとでかくなるようにって考えて、パーカーも私の案だし、入場のポーズだったり、いろいろウチがやってきた。それを今までどう思ってみてきた? ウチのわがままだなって思ったの?」

▼羽南「見せ方の考えと。私がSTARSを思ってるなら、タッグリーグ、決勝戦の相手、舞華&HANAKOでした。(FWC)準決勝で負けましたよね? STARSが残ってるなら託したい、STARSに頑張ってほしいってなるんですけど、決勝HANAKOたちに勝ってほしい。え? STARSのこと考えてないんだとか…」

▼葉月「STARSのこと考えてないじゃなくて、ウチらは二人で優勝をしたかった。それができないってわかった今、ウチらFWC強敵を倒した舞華&HANAKOに勝ってほしいと思った。それが素直な意見。その素直な意見も受け止められないわけ? その意見を踏み台にして、優勝絶対してやろうっていう気持ちにはなんないわけ?」

▼羽南「考え方ってこんなにも違うんですね」

▼葉月「そりゃ違うでしょ。人それぞれだからね。合わないじゃないじゃない」

▼羽南「こんなにも…」

▼飯田「自分は変化なくして進化なしだと思ってます。自分は去年、FWCと戦う際に、飯田は遠慮してる。そう言われて、去年のタイトルマッチ主に自分がフォーカス当てられて試合をしました。自分はそれを機にちゃんと向き合ってきたし、羽南さんと。自分も遠慮する部分があったのはそうだなと思ったので、自分は二人のおかげで変わったと思ってます。今度はwing☆goriがFWC、そしてSTARSを変える時だと思ってます。ところで自分は今、一番気になってることがありまして。コグマさんは今のSTARS、どう思っているのか、お聞きしたいです」

▼コグマ「私は結構その間というか、中間でいつもいるようにと心がけてはいた。STARSがもともと、もっと前にさ、私も復帰するぐらいのときって人数も少なくて、これからSTARS自体がどうなるんだろう、崩壊するんじゃないかぐらいの少なさでっていうときに私が入ったりして、葉月が入って。FWCが入ったことで勢いになったと私は思ってる。それはきっかけであって、STARSがもう1個上に行くきっかけにFWCが入ったから勢いがついた、STARSがこんなに大きくなったっていうことは次のきっかけがあっていいわけで。それが今回wing☆goriがきっかけになってくれればいいし、言いたいことはたくさんあるけど、別に憎しみ合いたくないわけじゃないじゃん? 嫌いもいろんな種類の嫌いがあって、分かり合えないこともあるかもしれないけど、歩み寄れることもあるし。私はSTARSみんなでもっときっかけを頼りに大きくなっていけたらってずっと思ってる。それもあって、どっちにもつくわけじゃない。どっちが悪いわけでもないし、どっちがいいとかもない。ただ…(泣きながら)言いたいこと言ってもいいけど、今回の試合をきっかけにして、みんな一緒に歩み寄ろうね。前向きにSTARSがもっとよくなっていくために、そのための歩み寄りのきっかけ…」

▼葉月「ウチもこういう性格だし、まっすぐ好きなものは好き、嫌いなものは嫌い、ハッキリしてるし、言い方もきつくなる。それは自分でもわかってる。別に嫌いだからきつく言ってるわけでもないし、トゲを出そうと思ってるわけでもない。でもウチはたぶん不器用。普通の人だったら思ったことを柔らかく言う言い方を考えるのかもしれないけど、ウチにはそれが難しい性格だから」

▼コグマ「私がね、そういうのも知ってるから。だからそこはお互いにね」

▼葉月「コグが言ってることも羽南が言ってることもわかってる。別にこうやって嫌いだから言い合ってるわけじゃないし、羽南がSTARSをよくしていきたい、飯田もSTARSがよくしていきたいと思ってることも、ウチがSTARSをよくしたいと思ってやってることも、ちょっと意見がお互い合わなかったりして、今こうなってるだけだと思ってる。嫌いだったら逆指名された時に引き受けないよ。逆指名受けたからこそ、お互いにSTARSを思ってるからこそ、今はぶつからないといけない。STARSをよくするための新しい一歩を踏み出さなきゃいけない。そう思ってる」

▼羽南「STARSを思ってるから、こんなに泣いてるし、言い合ってるんだと思います。だからリングでぶつかって、全部全部全部全部吐き出し合って、STARSの新しい形を一緒に作っていきたいです。よろしくお願いします」

▼葉月「横アリでSTARSの新たな一歩。言葉にできないいろんな感情、思い、これをお互いwing☆goriとFWC、お互いにぶつけ合いたい。よろしくお願いします」