「走りのレベルが向上」キャンピングカーのベース車としてニーズもさらに高まりそう…フィアット“デュカト”がマイナーチェンジ!の画像一覧

フィアット・プロフェッショナル・ブランドの商用車「デュカト」がマイナーチェンジされて登場した。新開発のターボチャージャーと新しい8速ATの採用で、より効率的で快適な走行性能を実現。キャンピングカーなどのベース車両として、そのニーズはさらに高まりそうだ。ボディバリエーションは全長と全高が異なる3モデルで、商用車としての実用性も高く、一般ユーザーにベース車両のままの販売も行われる。

日本市場には主にキャンピングカーのベース車両として導入

フィアット デュカトは欧州で40年以上の歴史を持つ定番の商用車。欧州小型商用車マーケットで7割のシェアを占める人気モデルで、キャンピングカーなどのベース車両としても広く使われている。

日本市場には2022年12月より導入されているが、主にキャンピングカーのベース車両として車両架装を専門とするメーカーやショップを中心とした販売ネットワークを通じて販売が開始された。

2024年8月には「シリーズ9」に進化。キャビンと荷室を隔てるバルクヘッドの前部にライニング(内張り)が施され、後部にはフックが追加されるなど使い勝手が向上したほか、新たにアダプティブクルーズコントロール(ストップ&ゴー機能付き)やレーンセンタリング、トラフィックジャムアシストなどADAS(先進運転支援システム)が強化された。

(広告の後にも続きます)

新しいターボチャージャー、8速ATトランスミッションを採用


今回登場した新型デュカトは、その「シリーズ9」のマイナーチェンジ版と言えるもので、エクステリアはアイコニックなデザインはほぼそのままに、新しいバンパーやドアミラー、ボディカラー同色のモダンなフロントグリルを採用して、空力効率の向上が図られている。


また、フロントグリルやステアリングホイールには、フィアット プロフェッショナル・ブランドの新しいロゴが装着されている。

こうした意匠変更以上に注目されるのが、パワートレーンの改良。2.2L直4ディーゼルターボエンジンのターボチャージャーを新開発のものに変更し、これにより従来モデルと比べて燃費、CO2排出量を8%改善した。

またトランスミッションに新たに8速ATを搭載。最大450Nmの入力トルクに対応して、シフトチェンジのフィーリングや反応速度を向上させるとともに、走り出しの力強いパワーと滑らかな加速を提供。従来の9速ATと比較して、CO2排出量10%削減も実現したという。

ADAS(先進運転支援システム)もさらに充実。フロント/リアバンパ、サイドモールディングに360度センサーを新たに搭載し、障害物を感知すると、ドライバーに音声と視覚で警告を発し、障害物からの距離をクラスター画面に表示する。

ボディバリエーションは2024年8月の「シリーズ9」登場で2モデルとなっていたが、市場からの要望により、スタンダードモデルの「L2H2」、ロングモデルの「L3H2」、ロングハイルーフモデルの「L3H3」の計3モデルに拡大された。

■モデルラインナップ(車両価格は税込み)

  • L2H2:¥5,800,000 (スタンダードモデル)
  • L3H2:¥5,975,000(ロングモデル)
  • L3H3:¥6,150,000(ロングハイルーフモデル)

■ボディサイズ

  • L2H2:全長5,410mm、全幅2,100mm、全高2,525mm
  • L3H2:全長5,995mm、全幅2,100mm、全高2,525mm
  • L3H3:全長5,995mm、全幅2,100mm、全高2,765mm

■ボディカラー

  • デュカト ホワイト
  • エクスペディション グレー
  • ランサローテ グレー
  • メタリック ブラック
  • アイアン グレー
  • アーテンス グレー