４月９日に行なわれた川崎フロンターレと横浜F・マリノスの“神奈川ダービー”は３－３のドロー。ホームの川崎が２度リードする展開のなか、89分に天野純、そして90＋２分にヤン・マテウスのゴールで横浜が逆転するも、90＋10分に高井幸大の得点で川崎が同点に持ち込む結果になった。

　この一戦の視察に訪れた日本代表の森保一監督は、劇的なゲームを受けて「最後まで諦めないで戦うことが大切だという展開になりました。現場の人間からすればサッカーは怖いなと。選手の動きや起用など、ちょっとしたきっかけでまったく展開が変わってしまう。怖さを感じた試合でした」と感想を述べた。
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　また、日本代表でもある川崎の20歳のCB高井が最終盤に同点弾を決めたことに関しては、次のように評価した。

「最後の緊迫の場面で結果を出せるのは、彼が積み上げてきているものが出せているのではないかと思いますし、それが代表にもクラブにも繋がっている」

　この試合で高井は前半、キャプテンマークを巻いてプレーした（後半からは投入された主将の脇坂泰斗にキャプテンマークを渡した）。そのことに関しても森保監督は「普段から彼を見ているわけではないですけど」としたうえで、こう続けた。

「私自身が見ているなかでも雰囲気的に変わってきたと思いますし、責任感もプレーに表われている。クラブでの日常のなかでの言動に表われていることが、今日の試合でキャプテンマークを巻くことを（長谷部茂利）監督が決断したのかなと。いろんな意味で選手としても、人としても成長しているところを評価してもらえている証なのかなと思いますし、頼もしく見ていました」

　日本代表の指揮官も、高井のプレーを高評価した。

取材・文●金子徹（サッカーダイジェスト編集部）

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