【ロス五輪サッカー】男子16→12、女子12→16でアジアの出場枠はどうなる? 宮本恒靖会長が現状を説明。「間違いない」のは…

 国際オリンピック委員会(IOC)が現地時間4月9日、2028年に行なわれるロサンゼルス五輪のサッカー競技において、前回のパリ五輪から出場国を変更すると発表した。

 女子は12から16に増える一方、男子は16から12に減る。アメリカでの女子団体競技の人気急上昇に伴う変更で、IOCスポーツディレクターのキット・マッコーネル氏は「アメリカは女子サッカーの人気がとても高い。何か対策を講じたいと考えた」と述べていた。

 ロス五輪ではスポーツでの女性地位向上などが掲げられており、同大会での36競技の出場枠の比率は女子が50.5%、男子が49.5%と史上初めて女子が男子を上回った。

 なでしこジャパンにとっては追い風であるものの、大岩ジャパンにとっては逆風だ。日本の男子代表は1996年のアトランタ大会から8大会連続でオリンピックに出場中だが、アジア枠がパリ五輪の3.5から減ることはほぼ確実。アジア予選はより厳しいものとなる。
【画像】日本代表を応援する「美女サポーター」を厳選!

 今回の発表を受けて、日本サッカー協会(JFA)の宮本恒靖会長と佐々木則夫女子委員長が、次のようなコメントを寄せた。

●宮本恒靖会長

 男子に関して、オリンピックへの出場枠が減ったことでアジア予選が更に厳しくなることは間違いない。アジアの出場枠が最終的に何枠になるのかは現時点で認識していないが、一戦一戦が負けられない戦いになる。

 パリオリンピック出場を勝ち取ってくれた大岩監督の経験が生きると思うし、JFAとしても出場権獲得に向けて全力で取り組んでいきます。

 女子に関して、出場枠が拡大したことは歓迎。アジア予選も決して簡単ではないが、なでしこジャパンはニールセン監督のもとで再び世界一になることを目指していて、そのために一歩一歩着実に進んで行くことが重要だと考えている。27年の女子ワールドカップとともに28年のオリンピックの金メダルを目標に強化に努めていきます。

●佐々木則夫女子委員長

 国際オリンピック委員会が、2028年に開催されるロサンゼルスオリンピックのサッカー競技について、チーム数の変更があること、具体的には、女子サッカーの参加チーム数を「12」から「16」に増加したことは、承知しています。 

 女子サッカーに携わるものとして、世界における女子サッカーの拡大・発展の方向性は嬉しいことであり、現時点では、アジアの出場枠にどのような変更があるかは把握していませんが、この決定を受けて出場枠が増える可能性があることは、日本の女子サッカーとしても喜ばしいことです。 

 私自身の経験では、なでしこジャパンの監督として、2008年の北京オリンピックでは、それまでの出場枠の「10」から「12」に増えたことを経験し、12年のロンドンオリンピックでは決勝まで進んだものの、次の16年のリオデジャネイロオリンピックはアジア予選で敗退しました。 

 今回の女子サッカーの出場枠増加が、なでしこジャパンのロサンゼルスオリンピック出場を何も保証していないことは十分理解しており、ニールセン監督が率いるなでしこジャパンの強化方針に変更はありません。むしろ、出場枠が増えることで、他のアジアの国々も出場権を得ようとさらにモチベーションが上がることが予想されるため、アジア予選がより厳しいものになるかもしれません。ただ、我々はどのような状況であろうと、一つ一つ着実に積み上げて、オリンピックの金メダルを目指していきたいです。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

【記事】「モドリッチがキレてる」何があった?久保建英が39歳マドリー主将と口論! 激昂した名手に首根っこを掴まれる衝撃シーンにネット騒然!「喧嘩してる」

【記事】「美男美女すぎます」堂安律がインフルエンサー妻とのラブラブ“ハグショット”投稿でファン歓喜!「顔ちっさ!2人とも!」

【画像】絶世の美女がずらり!C・ロナウドの“元恋人&パートナー”たちを年代順に一挙公開!