岩佐歩夢、レッドブル初走行「貴重な経験を手にすることができた」

 岩佐歩夢は、F1バーレーンGPのフリー走行1回目で、レッドブルのマシンを走らせた。このセッションを終えた岩佐は、「新しく、素晴らしい経験を得ることができた」と語った。

 昨年はRBのマシンを駆り、2度にわたってFP1を走った岩佐。今年は、レッドブルのマシンに乗ることになった。岩佐はシミュレータではレッドブルのマシンを走らせたことがあると以前語っていたものの、実車を走らせるのは今回が初めてであった。

 そんな岩佐はFP1でミディアムタイヤ2セットを履き、合計20周を走破。タイムは1分35秒475と、トラブルに見舞われたアンドレア・キミ・アントネッリを除けば最下位だったが、岩佐にとっては貴重な経験になったようだ。

「バーレーンでRB21をドライブできたのは、本当に素晴らしい経験でした。このチャンスを与えてくれたチームに、心から感謝します」

 岩佐はチームのプレスリリースにそう語った。

「セッションは少し難しいものでした。序盤には空力のテストがあったため、それほど多くの周回を重ねることができませんでした。でもベストを尽くし、ミスをしないように集中しました」

「セッション終盤にはマシンに馴染むことができ、無線で多くのフィードバックを伝えることができるようになりました。GP(ジャンピエロ・ランビアーゼ)やエンジニアリングチームと協力し、自分のパフォーマンスに関するフィードバックを聞きながら共に仕事ができたことは、本当に助かりました」

 岩佐が走らせたのは、通常はマックス・フェルスタッペンが走らせるマシン。つまり、真の意味での”チャンピオンチーム”と、岩佐は共に仕事をしたというわけだ。

「以前はVCARBのマシンで走ったことはありましたが、再びF1マシンを走らせることができ、本当に嬉しいです。マシンやこのチームと共に、新しく、素晴らしい経験を得にすることができました」

「将来、またチャンスが訪れることを祈っています」