マンガ『ONE PIECE(ワンピース)』に登場する、エルバフの王子「ロキ」は、父を殺して「伝説の悪魔の実」を奪いました。その「悪魔の実」がどんな能力を持っているのか、ファンの間で有力な「候補」が登場し、話題を呼んでいます。
本編で最初に「エルバフ」という言葉が登場した「ONE PIECE グランドライン突入編piece.4」DVD(エイベックス・ピクチャーズ) (C)尾田栄一郎/集英社・フジテレビ・東映アニメーション
【画像】凶暴さもロキと似てる? こちらが伝説の悪魔の実といわれる動物です(4枚)
ロキとの共通点が多すぎる「動物」が話題に
マンガ『ONE PIECE(ワンピース)』(作:尾田栄一郎)で展開中の「エルバフ編」では、人びとから「呪いの王子」と呼ばれる「ロキ」が登場します。
ロキは「エルバフ」の王家に伝わる「伝説の悪魔の実」を手に入れるため、父である「ハラルド王」を殺し、磔(はりつけ)の刑に処されていました。この「伝説の悪魔の実」について、ファンの考察が盛り上がりを見せています。
※本記事にはコミックス111巻以降の情報が含まれています。ネタバレにご注意ください。
「伝説の悪魔の実」の正体として有力な説としてあげられているのが、「イヌイヌの実 幻獣種 モデル:フェンリル」です。フェンリルとは、北欧神話に登場する狼の姿をした巨人で、その凶暴性から地下に幽閉され、鎖で縛られるなどの扱いを受けていました。
また、フェンリルは北欧神話の最高神とされる「オーディン」を殺害しており、北欧神話の神である「ロキ」の息子だという伝承まで存在します。幽閉という状況や縛られた姿、権力者を殺害したことなど、ロキとフェンリルには複数の共通点があるのです。
さらに、布に覆われているロキの「目元」に注目した考察もあります。フェンリルは「目から炎を出す」と言われているほか、狼には、満月の夜に月を見ると変身する「狼男」のイメージを持つ人も多いでしょう。これらのことから、ロキの目が布で覆われているのは、狼に関係する悪魔の実を食べた伏線ではないか、という説も生まれています。
ただし、第1143話にて、ロキが幼少期の時点で目隠しをしていた様子が描かれているため、目と悪魔の実の能力との関連性は薄いかもしれません。
過去の展開では、神話的な存在と結びついた「悪魔の実」が「イヌイヌの実」だったパターンがあります。例えば「ワノ国」では「ヤマト」が食べた「イヌイヌの実 幻獣種 モデル:大口真神」が、「アラバスタ王国」では「チャカ」が食べた「イヌイヌの実 モデル:ジャッカル」がそれにあたり、それぞれ「守り神」「守護神」と呼ばれていました。この法則から、エルバフの「伝説の悪魔の実」にも神話や守護神などの役割が与えられていることも考えられます。
現時点では、ロキがこの実を食べたかは不明です。しかし一部では、ロキの「舌を出す」仕草が犬の特徴と似ていることから、すでに「伝説の悪魔の実」を食べているのではないか、という意見もあります。さらに、「イヌイヌの実」と同じく「動物(ゾオン)系」に分類される「ヒトヒトの実 幻獣種 モデル:ニカ」は「太陽の神」と呼ばれており、伝説や守り神にまつわる「悪魔の実」は「動物系」の可能性がありそうです。
1143話では、ロキが異母兄の「ハイルディン」に対して「まさかお前まで おれが本当に殺意をもって親父を殺したなんて…思ってねェよな」と発言をしています。「伝説の悪魔の実」の正体は何なのか、ロキはなぜこの実を奪ったのか、これからの展開からますます目が離せません。