
スーパーGT開幕戦岡山では、ポールシッターの福住仁嶺(#14 ENEOS X PRIME GR Supra)によってコースレコードが塗り替えられた。
これまでのレコードは2019年にロニー・クインタレッリが記録した1分16秒602。今回の予選Q2ではまず1号車au TOM'S GR Supraの坪井翔が1分16秒516をマークしてレコードを塗り替えたが、福住は最後の最後に1分16秒441を叩き出したのだ。
実は福住にとっては、年を跨いで2戦連続でのコースレコード更新となる。昨年12月に鈴鹿で行なわれた最終戦では、Q2で1分43秒143という驚速タイムを出したことで、従来のレコードを1秒上回った(当時はタイム合算方式のため、予選PPは獲得ならず)。この時はアタック妨害でグリッド降格を受けるなどほろ苦い予選となったが、今回福住は素直に喜びの言葉を口にした。
「大嶋さん(チームメイトの大嶋和也)が使ったことのないタイヤでQ1の3番手を出してくれて、Q2に向けて大嶋さんのフィードバックを聞きながら、エンジニアさんにアジャストしてもらいました。その効果もすごくあったと思いますし、うまく1周まとめられたことによって、自分自身久しぶりのポールを開幕戦で取ることができ、非常に嬉しいです。とにかく感謝です」
「今年体制が変わった中で不安要素が色々ありましたが、とにかくチームの雰囲気も良いですし、まさにワンチームといった体制でできていると思います」
年を跨いでいるとはいえ、国内トップカテゴリーのレースで2戦続けてコースレコードを塗り替えるというのは、まさに快挙と言える。ただ昨年からトヨタ陣営の一員となった福住は、良い環境を与えられているからこそだと謙虚な姿勢を見せた。
「個人的にはすごく嬉しい部分もあります。ただ、そういった環境に僕が居られているということだと思いますし、良いクルマ、良いチームに巡り合えているからこそ、コースレコードをとることができています」
「自分の頭の中では常に、自分の走りというより、チームの皆さんの頑張りのおかげだと思っています」