
ドゥカティのマルク・マルケスはMotoGPカタールGP初日に、3番手タイムとなった。しかし、これは予想以上の結果だったようだ。
マルケスは今季開幕から連戦連勝だったが、第3戦アメリカズGP決勝でトップを快走中に転倒。これで連勝は途切れ、さらにランキングでも弟のアレックス・マルケス(グレシーニ)に1ポイント差で逆転されてしまった。
続くカタールGPに向けて、マルケスはどちらかと言えばネガティブな予想をしていた。このコースはマルケスがあまり得意としておらず、優勝経験も2014年の1度のみだった。そのため、チームメイトのフランチェスコ・バニャイヤ、そして弟アレックスが今季初めて自分よりも優位に立つコースだと語っていた。
しかしマルケスはその言葉をブラフだと思わせるような速さを見せた。FP1では2番手に0.5秒差をつけるトップタイムとなり、プラクティスでもトップから0.167秒差、2番手のバニャイヤからは0.022秒の僅差で3番手に続いたのだ。
マルケスは初日の結果については予想外だったとしつつ、ポジティブに受け止めている。
「ここカタールだし、3位ならそれでサインしていただろうね」とマルケスは言う。
「オースティンの出来事は影響していない。ルサイルはドゥカティが強いコースのひとつで、僕が彼らに接近できたのは良いことだ」
「もっと後ろの位置になることを予想していたよ。このコースは長いコーナーが多くて、僕のスタイルには合っていないんだ。ライディングスタイルに反するような走りになって、本能で走る事ができないんだ」
「ペースはあるけど、良く考えて走らないといけない」
なおマルケスについては、開幕からの好調ぶりに2019年シーズンを再現できるのではないかという声もある。2019年のマルケスは、アメリカズGPで転倒しているが、それ以外の全てのレースで表彰台に上がり、3位以下は記録しなかったという驚異的なシーズンを送っている。
マルケスは、もし今週末勝利できれば、特別な状況になるだろうと認めた。
「カタールで勝ったら、何かが起こるだろう。ここは僕が苦戦しているサーキットのひとつだからね」