
スマックダウンが現地時間11日、ワシントン州シアトルで行われ、ランディ・オートンがニック・オールディスGMに『レッスルマニア41』(4・19&20ラスベガス)で試合を組むよう要求した。
先週、ケビン・オーエンズが首の手術のためレッスルマニア欠場を表明。遺恨対決が消滅したオートンはオールディスGMにRKOを決めてやり場のない怒りをぶつけた。
この日、オールディスGMがオープニングに登場。オートンを呼び込んだ。オートンは「目を見ればわかる。先週の件、相当キレているな。1年前も同じことがあったな。俺は先週みたいな時に備えて罰金を2倍払った」と“前払い”を主張。「レッスルマニア41で俺の試合がない。今回は俺にとって20回目のレッスルマニアだ。俺には相手が必要だ。ベガスには行く。試合のためにしっかり準備する。スーツを脱いでお前が俺とやるか? なんでもいいからレッスルマニアで試合を組め」と要求した。
するとオールディスGMは「私は20年間必死になってWWEに入った。金ではなく敬意を払え」と聞く耳を持たず。オートンも引かず「とっくに敬意を払っている。だが、レッスルマニア41で試合を組まなければ、お前に何が起きてもミッキー・ジェームズ(オールディスGM夫人)に謝る気はない」と実力行使も辞さない構えをみせた。
そこへ現れたのがシコア&タマ。「てめえの泣き言は聞きたくない。ランディ、お前は終わりだ。てめえは過去の存在なんだ」と罵倒したシコアは「来週にはLAナイトもお前の仲間入りだ。サモアの狼ジェイコブ・ファトゥが新US王者になるからな」と断言。レッスルマニアで王者・ナイトに挑戦するファトゥのUS王座獲りを予告した。
オートンも黙ってはいない。「レッスルマニアのために俺が初めて穏便に交渉している、そんなときに邪魔して来るとはな。最近、頭の中の声がうるさいんだ。声はてめえらに『リングに上がれ』と言っている」と挑発。タマがエプロンに上がるとオートンがラリアットを叩き込み、シコアにパンチ、エルボースマッシュをお見舞い。タマにエレベイテッドDDTの構えに入ったが、シコアが妨害。二人がかりで殴りつけられてオートンは防戦一方となった。
するとUS王者・ナイトが駆けつけた。タマ、シコアを殴打すると、オートンもタマにパンチを連打。ナイトがフロントハイキックでシコアを蹴散らし、オートンもエルボースマッシュでタマを撃退した。ナイトが「まだ物足りないだろ?」と問うと、オートンも「まったくだ」と返答。 ナイトが「てめえらに勇気があるなら、俺たち二人が今夜相手にしてやるよ」と対戦を迫ると、オールディスGMもゴーサインを出し、オートン&ナイトvsシコア&タマのタッグマッチが決まった。
ナイトがシコア&タマの集中砲火を浴びながらも打開すると、オートンがシコアにパンチ連打、ラリアットを叩き込む。高速パワースラムでシコアとタマを次々に叩きつけ、エレベイテッドDDTでシコアを突き刺すと、RKOの構えに入った。
これは背後から迫ったタマが妨害。シコアがサモアンドロップで叩きつける。数分間スリーパーに捕まったオートンだったが、バックドロップで叩きつけて脱出。ナイトがタマを河津落としで叩きつけ、シコアが介入しても飛びつきネックブリーカーで返り討ち。アバランシュホールドでタマに追い討ちをかけたが、シコアがサモアンスパイクを叩き込んだ。
するとオートンがシコアを場外に撃退。タマにRKOをさく裂させた。オートンがシコアと客席になだれ込む大乱闘を展開する中、ナイトがBFTでタマから3カウントを奪取した。が、次の瞬間、ファトゥが現れ、トラースキックでナイトを襲撃。セントーンを投下し、頭突きを連打すると、サモアンレッキンボールを叩き込む。さらにマイティムーンサルトを連発してナイトを完全にKOした。ファトゥの暴走は止まらない。USベルトを投げ捨てると、3発目のムーンサルトを放ってダメ押しした。
今回のスマックダウンの模様は日本国内ではABEMAにて放映された。