
レッドブルのモータースポーツ・アドバイザーであるヘルムート・マルコ博士は、F1バーレーンGPの予選でQ3に進出した角田裕毅(レッドブル)について「正しい方向に進んでいる」と評価した。
日本GPからレッドブルに昇格した角田。その日本GPでは、予選Q2で15番手となり、Q3に進むことができなかった。しかしレッドブル加入2戦目となったバーレーンGPではQ3に進出を果たした。Q3でのアタックはうまくいかず10番手となったが、それでも入賞圏内からスタートを切ることになる。
前任のリアム・ローソンが3回の予選でいずれもQ1すら突破できなかったことを考えれば、大いに評価に値する結果だと言えよう。
これについてマルコ博士は賞賛。次のように語った。
「彼は正しい方向に進んでいる」
「Q1での最初のアタックは、トラックリミット違反により抹消されてしまった。しかし緊張感に負けることなく冷静さを保ち続け、着実に改善を続けていった」
「それが我々が、彼に期待していることなんだ」
ただその一方で、角田のチームメイトであるマックス・フェルスタッペンが予選7番手に終わったことは「深刻な問題があった」と明かした。
「予想以上に酷い結果だった。マシンにいくつかの変更を加え、改善が見込まれると考えていたのだが、突然ブレーキの問題が起きてしまった」
「深刻な問題だったが、データ上では確認できなかった。原因がどこにあるのか分からなかったんだ」
そのブレーキの問題は、セットアップを変更したこととは「全く関係ない」とマルコ博士は説明する。
「スムーズな予選ではなかったにも関わらず、2台ともトップ10に入った。それは良い結果だろう」
「ブレーキの問題がなければ、3番手か4番手にはなれたはずだ」