
アルピーヌのピエール・ガスリーは、F1バーレーンGPの予選で驚きのパフォーマンスを見せ5番手となった。決勝を4番グリッドからスタートするガスリーは、「トップチームを苦しめるのは最高だ」と語るほど饒舌だった。
ガスリーはバーレーンGPの予選でQ1から好調。常に10番手以内のタイムを記録し、難なくQ3に進出した。そのQ3でも5番手タイムを記録。4番手だったメルセデスのアンドレア・キミ・アントネッリが1グリッド降格ペナルティを受けたことで、ガスリーは4番グリッドから決勝レースをスタートすることになる。ガスリーの後方には、予選Q3のアタックがうまくいかなかったランド・ノリス(マクラーレン)やマックス・フェルスタッペン(レッドブル)らが控える。
「たまには、トップチームに苦戦を強いることができれば最高だね」
ガスリーは予選後、『Sky Sports F1』のインタビューに冗談を交えてそう語った。
「コンディションは僕らにとって良い方に働いた。これは、僕らが優れたポテンシャルを持っていることを示している」
「チャンスは非常に小さく、後ろには速いドライバーが何人かいる。ランドやマックスが最初の数周で競り合ってきて、僕を置いてけぼりにしてしまう可能性もある。まあそれに反抗するつもりはないよ」
実はアルピーヌは、今季ここまで唯一無得点のチームである。ガスリーは今季初ポイント獲得のためにも全力を尽くすと語った。
「予選前は10番手か9番手くらいだろうと思っていたけど、常に全力を尽くして、Q1からQ3にかけて順位を上げることができた」
そうガスリーは説明した。
「ポールポジションからコンマ3秒差というのは、精神的にも素晴らしい。チームとしてもとても良い1日だった……今は、今季最初のポイントが必要だね」
今季のアルピーヌのマシンについてガスリーは、昨年の同時期と比べると、とても満足できるモノであると語った。
「12ヶ月前は全くのノーポイントで、20番手くらいで苦労していた。だから今日このマシンでここまでの結果を得られたことを嬉しく思うし、チームの皆んなが成し遂げてきたことを誇りに思う」
「マシンは本当に素晴らしく、フロントのグリップも力強かった。最後の数回の走行では、本当にうまくコントロールすることができた。本当に特別な経験だったよ」