
ドゥカティのフランチェスコ・バニャイヤはMotoGP第4戦カタールGPの予選で転倒したことで、週末全体を台無しにしてしまったと自分への憤りを見せた。
バニャイヤは得意とするカタールGPで初日から好調な走りを見せていたが、肝心の予選ではQ2終盤に最速ペースを記録しつつあったアタック中に転倒。痛恨のミスを犯してしまい、11番グリッドと中団からのスタートになった。
そしてスプリントレースでは中団グループ内の争いから抜け出すことができず、最終的に8位フィニッシュ。チームメイトのマルク・マルケスがポールトゥウィンを果たしたのとは、明暗が分かれる結果となった。
「予選で大失敗してしまった」
バニャイヤはそう振り返った。
「あのセッションでの自分の失敗にちょっと腹が立っているんだ」
「正直に言って、僕は今朝ユーズドタイヤで凄く速かった。フィーリングは素晴らしかったし、それこそ自分のやりたいようにできていた。その後の予選では残念だけど、最初のアタックで満足いくようにはできなかった」
「2回目のアタックでは全て上手く進んでいた。プッシュできていたしね。だけどターン4でやりすぎてしまった。少し速度が乗りすぎていて、コーナー進入の際にリヤを失って、フロントもすべらせてしまった。完全に僕のミスだった」
バニャイヤはスプリントレースでは他のライダーに比べて追い抜きに苦労していたが、その問題については本人も認識している。そして、原因はスプリントでは思うようにブレーキをかけられていないことがあるという。
「(予選で)クラッシュしたときから、スプリントレースはより厳しくなるかもしれないとは思っていた。スプリントレースが加わった過去3シーズンで、僕はオーバーテイクに苦労してきたからね。望むようにブレーキができないんだ」
「その理由はまだ理解するのが難しいんだ。(決勝との)違いは燃料タンクが小さいことだけなのにね。だけどこういう状況になってしまうのは僕だけなんだ」
「だから僕は改善しなくちゃいけないし、スプリントの状況でどうすべきかも学ぶ必要がある。後ろにいて、ライダーを追い抜くことができないなんて、ありえないよ」
なおスプリントレース4連勝を決めたマルケスは、決勝レースでは11番グリッドからのスタートとなるにも関わらず、バニャイヤが警戒すべき相手になると指摘していた。バニャイヤも、決勝では表彰台を争うポテンシャルはあると自信を見せた。
「明日、僕は表彰台を争えるポテンシャルがあると思う。自信があるよ」