フェラーリ育成カマラ、序盤バトル制して逃げ切り優勝。開幕戦に続き2勝目|FIA F3バーレーン フィーチャーレース

 FIA F3第2戦バーレーンのフィーチャーレースでは、フェラーリ育成のラファエル・カマラ(トライデント)が勝利を掴んだ。

 前日のスプリントレースではレッドブル育成のニコラ・ツォロフ(カンポス)がリバースグリッドでの上位スタートを活かして勝利を掴んだが、より周回数の多いフィーチャーレースのグリッドは予選順。最速タイムを記録したカマラがポールポジションからの出走となった。2番手フロントロウにはカラム・ヴォイジン(ローディン)、3番手に元F1ドライバーであるアレクサンダー・ブルツの息子、チャーリー・ブルツ(トライデント)がつけた。

 気温29度、路面温度45度というコンディションの中22周のフィーチャーレースがスタートすると、ヴォイジンが好スタート。ターン1でカマラを交わして首位に立った。

 一時は勢いを削がれてチームメイトに迫られたカマラだったが、DRSを活かし3周目のターン1でヴォイジンのインを差してトップに浮上。ヴォイジンは食い下がり、ターン4出口で走行ラインを切り替えポジションを奪い返したが、5周目のターン1では再びカマラがDRSを活かしてヴォイジンをオーバーテイク……今回はターン4で抜き返されることなくトップを維持した。

 カマラは徐々にヴォイジンとのギャップを開いていき、その間に3番手争いが白熱。トップ2台のバトルを後ろで見守っていたブルツには、6番手スタートから浮上してきたフェラーリ育成のトゥーカ・タポネン(ARTグランプリ)が食らいつき、7周目のターン1で先行した。

 ただ、タポネンにはブルツを振り払うだけのペースがなくテールトゥノーズの走行が続いた。そして周回を重ねるうちにレッドブル育成のティム・トラムニッツ(MPモータースポーツ)以下も3位争いに加わり、17周目にブルツを交わすと、19周目にはタポネンも攻略し、表彰台圏内に浮上した。

 首位に目線を戻すと、カマラは序盤のバトルを制して以降は独走状態でトップチェッカー。2位となったヴォイジンに6.2秒のギャップを築いて、開幕戦フィーチャーレースに次ぐ2勝目を挙げた。トラムニッツが2位ヴォイジンから1.6秒差の3位に入った。

 表彰台争いを繰り広げたタポネンが4位でフィニッシュした一方、ブルツは最終的にポイント圏外の11位までポジションを落とした。