ハジャーのパフォーマンスにレッドブルのマルコ感銘「派手ではないが、どこでもパフォーマンスを提供してくれる」

 レッドブルのアドバイザーであるヘルムート・マルコは、レーシングブルズのF1ルーキー、アイザック・ハジャーがどのサーキットでもすぐに「スピードに乗っている」ことに感銘を受けたという。

 レッドブルとその姉妹チームであるレーシングブルズは、今季ここまで多くの変化を経験してきた。2024年のコンストラクターズ選手権でマクラーレンに敗れ、最終的にフェラーリに次ぐ3位に終わった後、レッドブルはセルジオ・ペレスとの決別を決めた。

 マックス・フェルスタッペンのチームメイトになるドライバーを決めるため、リアム・ローソンと角田裕毅のふたりを査定した結果、レッドブルはローソンをペレスの後任に選んだ。しかしローソンが苦戦したことで、わずか2戦で角田とシートを入れ替えるという決断が下された。

 一方、ルーキーのハジャーは開幕戦オーストラリアGPのフォーメーションラップでのクラッシュを除けば、コンスタントに印象的なパフォーマンスを披露している。20歳のフランス系アルジェリア人ドライバーは、先週末の日本GPで8位入賞を果たし、F1での初ポイントを獲得した。

 motorsport.comのインタビューに応じたマルコは、バーレーンGP初日の感想を語り、ハジャーの最近のパフォーマンスには驚いたと認めた。

「ハジャーは大きな驚きだ。ここは彼が知っているサーキットだが、どこに行ってもすぐにスピードに乗り、とても派手というわけではないが、彼はスーパーなパフォーマンスを提供してくれる」

 バーレーンのFP1では12番手だったハジャーだが、FP2ではなんと6番手。フリー走行だとはいえ、素晴らしいパフォーマンスだと言える。

 フェルスタッペンのチームメイトを務めるというのは、今のF1で最も厳しい役割だと言えるが、ハジャーはチャンスが自分に訪れた場合には、それに飛びつくだろうと語っている。

「正直に言って、マックスの隣にいることが本当に難しいように思える今、なぜ、何が起こっているのかを突き止めるためにも、よりレッドブルに行きたくなる。それが今でもメインターゲットなんだ」

「これ以上、仕事をしなくていいってわけじゃない。僕は常に結果を出し続けなければいけないというプレッシャーをかけてきた。今、人々からの期待は少し高まっているかもしれないけど、僕は自分がやるべきことを続ける」

「シーズン前に言ったように、僕の目標はこのまま……もしクルマが9位か8位でフィニッシュできるのなら、僕はそこにいたい。結果を最大化するんだ。クルマがトップ10に値するなら、僕はそれを実現する必要がある」

 ハジャーはバーレーンGPの予選でQ2に進み、12番手から決勝レースをスタートする。