「和洋折衷」という言葉があるように、日本と西洋の風習・様式は意外と相性が良いもの。
しかし以前X上では、とあるコンビニ店内で目撃された「予想外な和洋折衷」が、大きな話題となっていたのをご存知だろうか。
■このコンビニ、何かがおかしい…
今回注目したいのは、Xユーザー・紺谷愛さんが投稿したポスト。
こちらの投稿には「地元にしかないインディーズコンビニに行ったら、陳列棚の間に床の間があって怖かった」と、意味深な1文が綴られている。
「コンビニの陳列棚の間に床の間」という謎すぎる説明に首を傾げつつ、添えられた写真に目をやると…。

そこには、コンビニの陳列棚の間に設置された床の間の様子が確認できたのだった。しかも、掛け軸と花まで飾ってあるではないか。
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■「和風ホラー」説が浮上
あまりにもアンバランスな光景は見た者に衝撃を与えており、件のポストは投稿から数日足らずで1万件以上ものリポストを記録。

Xユーザーからは「壁がくるっと回って店長が出てきそう」「脳がバグりますね」「取り壊そうとしたら不可解な事故が相次いで、ここだけ壊せなかったとか?」「先に床の間があって、後からコンビニができた的な?」といった具合に、驚きの声と、和風ホラーちっくな推測が多数寄せられていた。
ポスト投稿主・紺谷愛さんに話を聞くと、こちらの光景は群馬県のコンビニ「さくらみくら便利店 桐生市広沢1丁目店」にて目撃したものと判明。
発見時の様子について、紺谷愛さんは「商品ラインナップが個性的で行くたびに面白い発見があり、もともと好きなお店だったのですが、床の間にはずっと気づきませんでした」「帰省で同店に寄った際、初めて気がつきました」と、振り返っている。
そこで今回は個性的な…否、個性的すぎる内装の詳細をめぐり、コンビニ「さくらみくら」に詳しい話を聞いてみることに。すると、意外にも(?)納得な回答が得られたのだ。
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■そもそも「さくらみくら」ってどんなコンビニ?
地元にしかないインディーズコンビニに行ったら、陳列棚の間に床の間があって怖かった pic.twitter.com/KHimCeB7lK
— 紺谷愛 (@kontaniai) March 17, 2025
コンビニ店頭の一角に床の間が設けられた経緯について理解するには、まず「さくらみくら」の特徴について理解する必要があるようだ。
さくらみくらの担当者は「さくらみくら便利店は、日本発のコンビニとして、桜の花のように地域に根差し、笑顔を届ける存在になりたいという思いから創業したコンビニです」と、語る。

生活必需品や食品が24時間手に入るのはもちろんのこと、出来立てあつあつの状態で提供することにこだわり、店内で調理する「みくら食堂」の弁当が、いつでも購入できる点も見逃せない。
こうした特徴を踏まえ、担当者は「創業の思いと共に、地域の皆さまに親しみを持って頂ける店舗にしたいという思いから、一部店舗にてオープン時より設置しております」と、説明してくれたのだ。
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■担当者は「大きな反響に驚き」
そして驚いたことに、担当者曰く「この度の反響より以前、特別な反響をお寄せ頂いたことはございませんでした」とのこと。もはや地元では、「そういうもの」として受け入れられているのだろう。

「さくらみくら」の担当者は「今回大きな関心をお寄せ頂き大変驚くと共に、ぜひこの機会に『さくらみくら便利店』について、皆さまに知って頂ければと感じています」ともコメントしていた。

なお、床の間は全店舗に設置されているワケではないので、見つけたらラッキー(?)である。地元に根付いたインディーズコンビニを利用する際は、商品ラインナップだけでなく、こだわりの内装もチェックしてみてほしい。
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■執筆者プロフィール
秋山はじめ:1989年生まれ。『Sirabee』編集部取材担当サブデスク。
新卒入社した三菱電機グループのIT企業で営業職を経験の後、ブラックすぎる編集プロダクションに入社。生と死の狭間で唯一無二のライティングスキルを会得し、退職後は未払い残業代に利息を乗せて回収に成功。以降はSirabee編集部にて、その企画力・機動力を活かして邁進中。
X(旧・ツイッター)を中心にSNSでバズった投稿に関する深掘り取材記事を、年間400件以上担当。ドン・キホーテ、ハードオフに対する造詣が深く、地元・埼玉(浦和)や、蒲田などのローカルネタにも精通。
(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ)