
株式会社コシナは、同社が取り扱うVoigtlanderから2024年7月に生産完了したモデルのマイナーチェンジ版として「NOKTON 35mm F1.2 Aspherical IV VM」、「NOKTON 40mm F1.2 Aspherical II VM」、「NOKTON 50mm F1.2 Aspherical II VM」を2025年5月から順次発売する。発売時期と希望小売価格は以下の通り。
- NOKTON 35mm F1.2 Aspherical IV VM-mount:税込148,500円
[5月発売予定] - NOKTON 40mm F1.2 Aspherical II VM-mount:税込137,500円
[6月発売予定] - NOKTON 50mm F1.2 Aspherical II VM-mount:税込148,500円
[7月発売予定]
NOKTONとは、フォクトレンダーのレンズの中でもF1.5以下の開放F値を持つ大口径レンズに与えられる称号だ。初代のノクトンが登場した1950年代では、光量の少ない条件でも写真撮影を可能とするレンズとして位置付けられていた。それに対し撮像素子の高感度化が進んだ現代における大口径レンズのメリットとは、絞りを開くことによる大きなボケを写真表現として活用できることだ。
今回リニューアルする3本のレンズも、F1.2の大口径による大きなボケとコンパクトで取り回しのしやすいサイズ感が好評だという。

主な変更点は、レンズ先端部のフィルター取り付け部をシルバー仕上げからブラック仕上げにすることで全体の印象を引き締まったものにするデザインを採用したことに加え、構造部分を見直すことで軽量化(35mm F1.2:332g→300g、40mm F1.2:315g→267g 、50mm F1.2:347g→322g)を実現している。
レンズ先端部のフード取付けバヨネット形状も変更し、新設計の専用フード(別売)ではスリット位置を決定しやすくなり、収納時にリバース装着することが可能になった。フード全長を切り詰めたスタイルのLH-14は35mm、40mm、50mmの3本に対応。全長の長いヴィンテージスタイルのLH-15は40mmおよび50mmに対応する。