人気マンガ原作の実写ドラマは、2025年春も多数放送されています。なかには、その生々しいタイトルが話題となり、ネット上で賛否の声が飛び交う作品もありました。
ダイレクトなタイトルで賛否が巻き起こっているドラマ『子宮恋愛』制作発表会見の1枚 (C)佐々江典子/ぶんか社/「子宮恋愛」製作委員会
【画像】え…っ? 「1話でもう?」「松井愛莉さんの顔が」 こちらが『子宮恋愛』話題になったドキドキの場面です
ネット上で賛否を呼ぶ衝撃タイトルの作品とは?
2025年4月から始まった地上波の深夜帯ドラマでは、ドロドロとした恋愛模様から意外な職業にスポットを当てたものまで、さまざまな作品が放送中です。マンガが原作のドラマのなかには、衝撃的なタイトルと内容で賛否を呼んでいる作品もあります。そういった作品は、実際にはどんな内容なのでしょうか。
『子宮恋愛』
読売テレビで放送中のドラマ『子宮恋愛』は、電子雑誌「ダークネスな女たち」(ぶんか社)にて連載された、佐々江典子先生のマンガが原作です。
本作は、セックスレスの夫「苫田恭一(演:沢村玲)」と暮らす29歳の会社員「苫田まき(演:松井愛莉)」が、職場の同僚「山手旭(演:大貫勇輔)」に惹かれていき、不倫に溺れていく様子を描いています。
『子宮恋愛』というインパクトのあるタイトルと、「この人の子供を産みたいと、私の子宮が恋をした。だけどそれは夫とは別の人でした」という、分かりやすく過激なコピーは、放送開始前からSNSなどで批判的な声も出ていました。
本編では、1話冒頭からのまきと恭一のベッドシーンや、まきが旭に徐々に惚れていく様子など、内容の濃さと描写のリアルさにのめり込む視聴者の意見も多く見られます。佐々江先生は番組公式サイトに「この作品は、女性の逃れられない本能(子宮)から生まれる感情やしがらみを描いてきました。(中略)視聴者の皆さんにどのように伝わり解釈されるのか今から楽しみです」とコメントしています。賛否はあるものの、注目度が高いドラマであることは間違いないでしょう。
『ジョフウ~女性に××××って必要ですか?~』
テレビ東京にて放送中のドラマ『ジョフウ~女性に××××って必要ですか?~』は、ヤチナツ先生のコミックエッセイが原作の作品です。
主人公「藤崎アカリ(演:山崎紘菜)」が女性用風俗店で内勤として働き、個性的なセラピストたちと協力しながら、訪れる女性客の悩みに向き合っていく姿が描かれています。女性用風俗という珍しいテーマを扱いながらも、過激な描写より人間ドラマに重きが置かれており、意外と刺激的すぎない作風が特徴的です。
第3話では、セラピストが指名客に監禁されたり、セックスレスの夫婦がカップルコースを利用したりといった奇想天外な展開が描かれ、視聴者からは意外性も含めて好評を得ています。
また、『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』に「サルブラザー/猿原真一」役で出演していた別府由来さんや、本作で演技初挑戦となる笠谷朗さんなど、イケメン俳優たちが男性セラピストを演じている点も新鮮で、今後の物語の展開から目が離せません。
『黒弁護士の痴情 世界でいちばん重い純愛』
TOKYO MXにて放送中の『黒弁護士の痴情 世界でいちばん重い純愛』は、すみ先生のマンガが原作の1話15分のショートドラマです。主人公の「白石結(演:三輪晴香)」は、幼なじみの弁護士兄弟が営む事務所で秘書として働いており、兄「神宗一(演:中尾暢樹)」と弟「神佑志郎(演:元之介)」の間で揺れ動く恋模様が描かれています。
タイトルにパワーワードが何個も詰め込まれた本作は、1話冒頭から結と宗一のラブシーンが登場し、終盤には佑志郎が結に迫り、スカートのなかに手を忍ばせるなど刺激的なシーンが多数あり、短尺ながら原作の雰囲気もしっかり再現していました。
視聴者からは「もう少し過激でもよかった」という声がある一方で、宗一と佑志郎の想いに揺れる結の心情に共感する声もあがっており、大人の恋愛ドラマとして今後の展開が気になっている人も多いようです。