
自民党総裁選が終了し、新たな日本のトップが誕生した。期待よりも不安が大勢を占める世相だが、実は戦前、違う結果が出ていたら新総理を巡って国民をもっと不安の極地に陥れる恐ろしい予言が─。果たして「陰謀論」だと容易に否定できるのだろうか。
10月4日、高市早苗氏(64)が自民党新総裁に決定した。そのまま首班指名選挙に移る流れだが、新しいリーダーの誕生がある意味で吉兆だというのである。というのも、あるカードの“予言”を巡る議論が再燃。日本の未来に暗い影を落としていたというのだ。
まずは上の「懸念」というタイトルのカードを見てほしい。絵柄に描かれているのは、前髪や側頭部に白髪を生やしたスーツ姿の男性。カードの説明文には「組織のリーダー」とある。どこか思い詰めたような表情で、その視線の先には日本刀が置かれているのだ。いやはや、見覚えある人物に酷似していないだろうか─。
「小泉進次郎氏(44)だと世界中で注目されています」
と語るのは、ノンフィクション作家で都市伝説研究家の宇佐和通氏。同カードは、94年に米国の「スティーブ・ジャクソン・ゲームズ社」が発売した「イルミナティ ニューワールドオーダー」なるトレーディングカードゲームの中の1枚である。そもそもは、単純にゲームとしてだけ楽しまれていた通称“イルミナティカード”。ところが2000年代に入り、描かれている絵柄が後に現実の出来事として起こる「予言のカード」として、愛好家の間で認知されるようになったのである。
「イルミナティ ニューワールドオーダー裏解説ブック」(飛鳥新社)の著者でもある宇佐氏が「いちばん有名なのが、01年に発生した『9.11米国同時多発テロ』を予見したとされる2枚」と前置きして、こう続ける。
「1枚目は『テロリストの核兵器』と題したカードです。世界貿易センタービルと思しきツインタワーのうち、1棟が爆破された光景が描かれています。実際にイスラム過激派テロ組織『アルカイダ』はハイジャックした旅客機でビルを破壊しますが、その光景はカードのイラストと完全に一致しています。もう1枚の『ペンタゴン』も、米国国防総省の本部がある五角形の建物が炎上した絵柄。旅客機は中央部ではなく、外縁部に突っ込みましたが、こちらも『9.11事件』を彷彿させます」
1枚だけではなく、2枚セットでほぼ的中というわけである。
同カードゲームは、スターターセットと拡張パックを合わせると、カードは500種類以上(日本語版はスターターセットのみ24年に発売)。カードと現実がシンクロした例は他にもまだある。
「『悪魔の疫病』というカードは、新型コロナウイルスのパンデミックを示唆していたと囁かれています。背景に描かれた建物は米国の国会議事堂を思わせますが、新型コロナの発生源とされる中国の武漢にある武漢商貿職業学院にもそっくりなのです。しかも、その周囲を飛び交うシルエットは、見るからにコウモリ。新型コロナが野生のコウモリ由来という説もあるだけに、カードのイラストが単なる偶然とは思えませんよね?」(宇佐氏)
カードの発売から四半世紀以上を経てパンデミックが現実化。ウソかホントか、日本政府を震撼させる未来予知まで収録されているのだ。
※カード画像は飛鳥新社提供

