東京・錦糸町の風俗店関連施設で12月6日夜、冷凍状態の乳児の遺体が発見された。切断された頭部と手足がビニール袋などに入れられて冷蔵庫の冷凍室から見つかったが、胴体部分はなく性別も不明。警視庁は死体損壊・遺棄事件とみて捜査を開始、司法解剖を進めるなど死因と身元の特定を急いでいる。
遺体は生後数ヶ月から1年未満とみられる乳児
事件の舞台となったのは、JR錦糸町駅南口前にある飲食店街の雑居ビル2階。痴漢をテーマにした過激な店名のデリバリーヘルス店が事務所兼派遣女性の待機所として使用しており、同日午後9時ごろ、同店の男性従業員から「冷蔵庫を清掃していたら子どもの頭のようなものを見つけた」と110番通報があった。
「当時室内にいたのは男性従業員だけで、午後8時ごろから店内の掃除を始め、冷蔵庫の中も確認したところ冷凍室内の白いビニール袋で包まれた乳児の頭部を発見して通報。駆けつけた捜査員がビニール袋の下の食品保存用のタッパーの中から切断された両手足を見つけました。いずれも生後数ヶ月から1年未満とみられ、切断面以外に外傷は確認されなかったようです。
待機部屋は漫画喫茶のように間仕切りされた簡易的な個室で、遺体発見当時は男性従業員しかいなかった。冷蔵庫は待機中の女性スタッフらが飲食物を入れるなどして普段から使用しており、警視庁は関係者から事情を聞いて捜査を進めています」(社会部記者)
同店に詳しい風俗ライターは、こう解説する。
「この店舗は錦糸町に数店舗を構える系列店の一つで、在籍数は70人を超え、大型店とも言えるでしょう。営業時間は24時間で、東京23区から千葉県の一部まで出張する店舗です。コースは大まかに『全裸コース』と『痴漢コース』の2種類に分けられており、価格帯は2万円前後。割引イベントなども定期的に行われています。キャストはいかにも風俗嬢みたいな人ではなく昼間働いている子も多めで、年齢層は若い子、20代がほとんどです」
口コミサイトには、
<楽しい時間はあっという間に 日々感謝>
<抱きご心地最高でした>
<おじさん、興奮後MAX ナンチャッテ>
などと高評価のコメントが200件以上も投稿されている。
事件現場となったデリヘル店の関係者は取材に…
近隣の飲食店経営者によると、同店は約2年前にオープンした店だという。
「ここら辺はデリヘルの待機所やピンサロが多く、風俗ストリートの1つでした。事件が起きた場所ももともとはピンサロ店でした。ところが、2年ほど前に警察の取り締まりが強化され、空きテナントが増えたんですよね。
ただ、そんな時期に店の跡地を利用して、堂々とデリヘル店をオープンするので攻めた店だなと思ってたんです。いつも夕方くらいになると女性キャスト思われる人が2階に入っていく様子を何度も見ています」
事件があった雑居ビルのある通りを毎日、夕方から夜にかけて何度も通るという近隣に住む男性は、
「午後9時半ごろ、警察が通りに規制線をかけていたから『何かあったのかな』と思った。大通りにはパトカーが数台も停まっているし、店前には警察官が20人以上いた。デリヘルの待機所だし、女性キャスト同士のけんかとか起きたのかなと最初思ったんだ。
SNSでも調べてみると、どうやら赤ん坊の首だけが見つかったそうで、ゾッとした。この通りは昔は治安も悪かったが、人が死ぬなどのトラブルはここ10年くらい全く聞いたことがない。ましてバラバラの子どもの遺体が見つかるなんて...」
と証言した。
事件現場となった待機所を使うデリヘル店の関係者と思われる男性は、集英社オンラインの取材に対して、「話すことなんてねえよ。帰れ」と声を荒らげた。
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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班

